番外 リオINフロニャルド編 その5
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「え、どう言う事?」
聞き返すヴィヴィオだが、あたしに聞いたと言うよりはフェイトお姉ちゃんに聞いたと言う感じだ。
「うーん、忍術にもいろいろな技や系統があるから一概には言えないけど、リオが良く使う火遁や雷遁はどちらかと言えば性質変化系の忍術が多い」
「性質変化?」
コロナが聞き返した。
「オーラを炎や雷、風や水、土などに変化させる事だよ」
と言うとフェイトお姉ちゃんは一拍置いてから続ける。
「この性質変化には自分の属性と言うべき物が有って、ものすごく時間を掛けて修行すれば他の属性も使えない事も無いのだけれど、基本的に自分の属性以外の性質変化は難しい。一生かかっても出来ないかもしれないと言うレベルなの。だから、リオは他の系統を使わないんじゃなくて使えないんだよ」
そうフェイトお姉ちゃんは説明した。
「えっと、得意属性って複数持っている事もあるってことですよね?リオが炎と雷、両方使ってますから」
ヴィヴィオが質問する。
「そうだね。二属性持っている人も居るし、一属性の人も多い。三属性持ってる人は稀らしいよ」
へぇ、と皆頷いた。
「魔力変換資質などにも影響されているような気がするから、先天性の魔力変換資質を持っている人は自分の属性が分かりやすいね」
あたしの魔力変換資質は炎熱と雷。どちらも忍術における自分の得意属性だ。
「じゃ、じゃあ、フェイトさんは雷属性が得意って事ですか?」
と、コロナ。
「そうだね。確かに私は雷の先天性の魔力変換資質を持っている。だけど、私の性質変化の属性は雷と風の二種類だよ」
「風?」
「そう、風。つまり私は雷遁と風遁が得意と言う事だね」
「風遁ですか…」
「やって見せようか?」
と、言ったフェイトお姉ちゃんはすばやく印を組んだ。
「え?ちょっ!」
「まっ!?」
「待ってくださいっ!」
あたし達に前回来たときのなのはお姉ちゃんがやらかしたお茶目が脳裏を掠める。
『風遁・練空弾』
あたしが火遁を使うときみたいに大きく息を吸い込むと、フェイトさんの口から緩やかな風があたし達を吹き抜けた。
逃げ出そうとして湯船から立ち上がった状態のあたし達は風に吹かれて火照ったからだが急激に冷め、寒さで湯船にダイブした。
「本気でやるわけ無いじゃない。本気の練空弾なんて使ったら垣根が吹っ飛んでっちゃうし、直すのも面倒だしね」
「……なのはお姉ちゃんにも言ってください。…前回お茶目で吹き飛ばされました」
「あ、あはは…」
笑って誤魔化すフェイトお姉ちゃんでした。
皆で温泉に浸かりなおす。
「いつかは、私達にも教えてもらえるのでしょうか」
そうアインハルトさんが
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