番外 リオINフロニャルド編 その5
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いて防御するシンクさん。
「ちょっ!そんなの食らったら流石にただじゃ済まないんじゃ…」
「何を今更言っているんですかっ!自分だって極太の炎をぶつけて来たじゃないですか。あれだってフロニャルドじゃなかったら死んでますよ?」
「そ、そうだけど…」
「だから、多分大丈夫ですよ。防具破壊くらいで大怪我はしないはずですから」
たぶんあたしが千鳥で突いても何かに守られるようにただ吹き飛ぶだけじゃないかな。
フロニャ力の加護、凄いです。
と、言うわけで試合再開。
あたしは思いっきり手のひらを地面に叩き付けた。
「な、何を…うわぁっ!?」
扇状に地面が砕かれ隆起してシンクさんの足場を乱す。
シンクさんはあわててパラディオンを突き刺すと急いで石突きにのぼりジャンプ。
砕かれた地面から脱出する。
しかし今度は空中のシンクさんに向かって『竜象波』と名づけた雷撃弾を飛ばすが…
「勇者防御っ!」
なんと、突如現れた大き目の盾により阻まれてしまった。
流石に勇者、一筋縄には行かない。
しかし、その稼いだ時間であたしは輝力を脚部に集中する。
両手の千鳥は既に消した。
イメージするのはミウラさんの抜剣。
そしてこの間見たアインハルトさんの閃衝拳。
極限まで集中させた輝力を纏った足で地面を蹴ると、目にも留まらぬ速さで空中を駆け、落下中のシンクさんに向かって回し蹴りを放った。
「なっ!?」
偶然か、それとも実力か。先ほど顕現させた盾があたしの蹴りを妨げる。
しかし…
盾を砕き、蹴りはシンクさんまで到達し、吹き飛ばした。
ドドーーーンっ
後ろにあった岩壁に打ち付けられるシンクさん。
【リオ選手の強烈な一撃ーーーーっ!?これはさすがに勇者シンクも撃墜か!?】
「つぅー…凄いねっ!全然見えなかったよっ!」
そう言って立ち上がったシンクさん。
「あ、あら?」
戦闘続行か?と思った次の瞬間、シンクさんの防具がバラバラに破け散る。
わあああああああっ!
歓声が響き渡る。
【ここで勇者シンク防具破壊ーーーっ!この一騎打ちはリオ選手の勝利っ!勇者撃破でフリーリアは得点を大量ゲットだっ!】
「勝ったっ!」
けれど、あたしも一時退却。
輝力を結構消費したりして、疲労困憊だ。
陣まで戻ると、アオお兄ちゃんに出迎えられた。
「お疲れ、リオ。リオの試合は見れなかったけれど、ビスコッティの勇者撃破でポイント的にかなり優位にたった。アインハルトもガレットの勇者を倒してくれたし、中々良い感じだね」
「レベッカさんは?」
「ヴィヴィオが出張ったけれど、相手が悪か
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