番外 リオINフロニャルド編 その5
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「なんのっ!」
シンクさんはパラディオンを中央にに持つ事によって左右に受ける部分を作り、一撃目を右で、二撃目を受け止めたまま回転させた左側で受け止めた。
「はぁっ!」
そのまま押し出すようにあたしの刃を押し返し、回転しながら舞うようにパラディオンを振り回す。
袈裟切りのように振り下ろされたパラディオン。
受けずに横に体を左にズラしてかわし、反撃に転じようとしたが、そのまま横に薙がれ回避のためにバックステップ。
しかし、そこで地面を蹴って今度こそ反撃。
右手の刀を振り上げて切りかかる。
「うわぁっ!?」
フッ
間一髪でかわすシンクさん。
しかし、あたしはすかさず左手の刀で追撃。
ギィンっ
「ほっ!」
今度はパラディオンを地面に突き刺して空中へと逃げたシンクさん。
あたしの攻撃はパラディオンに当たってしまった。
シンクさんは突き刺したパラディオンの石突きに逆立ち、反動でそのまま棒高跳びのように空中へと飛んだ。
パラディオンは地面に突き刺さっている。
それを見たあたしは追撃を決める…がっ!
走り出したあたしは信じられない物を見た。
なんと、光の粒子に分解されたパラディオンがあたしを追い抜いてシンクさんの手の中で再構成されていたのだから。
「うそっ!?」
と、あたしの戸惑いも何処吹く風。
シンクさんはそのままパラディオンを振り上げ、輝力を乗せて振り下ろした。
「烈空一文字っ!」
飛んでくる衝撃波。
あたしは刀をクロスさせて受ける。
「くっ…」
上空から叩きつけるように放たれた衝撃波はあたしを地面に縫いとめる。
なんとかその衝撃波を受けきったあたしは、今度こそと思い着地するシンクさんに駆け寄ろうとして立ち止まる。
何故か?
パリンっと小気味の良い音を立てて両手の刀が粉々に弾け飛んだからだ。
フロニャルドの不思議現象の一つ。武器破壊だ。
強烈な一撃を貰うと、防ぎきった後時間差で粉々に武器が壊れてしまう。
【おーーーっと!リオ選手、武器破壊だーーーっ!】
「この勝負、僕の勝ちだねっ!」
笑顔で宣言するシンクさん。
「いえ、まだまだですっ!」
そう言ってあたしは肘を上げ、構える。
【まだまだ戦闘続行の意思を見せるリオ選手。勇者シンクは知らないかもしれませんが、リオ選手は前回無手でゴドウィン将軍とガウル殿下と戦ったのが記憶に新しいでしょう。
リオ選手にしてみればまだまだこれからと言った所かっ!】
「えええ!?」
アナウンサーの実況を聞いて驚いているシンクさん。
「行きますっ!」
と宣言し、駆ける。
「木の葉旋風
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