暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第235話 剣が届く先
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いた。そして、更に付け加えていく。

――例え、思い出せなくても、少しでも共有してくれる人がいるだけで嬉しい、だけど、少々惚気に似た話になってしまうのは、ご勘弁してください。

 笑顔でそう言われてしまえば……、もう遠慮してしまう方がよろしくない、とも思ってしまえるのはランだ。だから、そこからは意識したりはしなかったのだ。
 
『んー。私はユウキの事も、ランさんの事も大好きですから……、贔屓する様な事は無いです。……それを踏まえて』

 これまた、小っ恥ずかしいセリフを臆面もなく言われて同性だというのに、顔が赤くなりそうだった。……勿論、変な意味ではない。

『うー……ごめんなさいっ。やっぱり、僅差で、すーーーっごく僅差で―――あの人(・・・)の勝ち、かな? あ、勿論 ユウキとランさん2人が力を合わせたら、別ですよ?? そうなったら、無敵ですからっ! ……寧ろ反則の様な気がしますが』
『もうっ 1人相手に、2人掛は無いですよー』

 笑顔は、当然の如くランにも影響され、更に一段階質が増した。

『ただいまーー って、ん?? なんの話してるのー? 2人ともー』

 そんな時――、席を外していたユウキが帰ってきた。

『あ、お帰り。ユウ』
『おかえりなさい。ユウキ』

 笑顔で迎えてくれたから、ユウキも手を挙げて、同じく笑顔で返事をした。

 そして、ランはユウキの方へと数歩よると単刀直入に答えた。

『もしかしたら、すっごい強い人に会えるかもしれないよー、って話だよ、ユウ』
『え、ええ?? なに? なにそれ??』

 ランの言葉を訊いて目を輝かせて訊くユウキ。

 そんな2人を笑顔で見守る。この構図も最早茶飯事だった。
 
 そして、全部話を聞いたユウキは、大きな声で言っていた。


『えー、姉ちゃん。ボク以上って、姉ちゃんもだし、それに―――』


 大きなユウキの目に映っているのは、太陽の様な笑顔を向けてくれている、温かい気持ちにさせてくれる笑顔を向けてくれている彼女(・・)


サニー(・・・)もじゃんっ! ボク、2人にはどーやったって、勝てないもんっ。勝てるイメージ、まったく湧かないよー』


 ユウキの言葉を訊いて、ランは『あっ そう言えばっ!』と僅かに声を上げて、手を叩いた。
 ずっと話をしていた当事者の事なのに、完全に除外視してしまった様だった。

『………え? ええ?』

 きょとん、とするのは彼女……サニー。

 そんな顔も大好き。
 ランとユウキは、光に寄り添う様に サニーの傍へと向かっていくのだった。


 
 軈て――彼女(サニー)の姿が光に包まれる。



 その光の中から現れるのは、銀に光る剣と、凛と
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