暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第235話 剣が届く先
[5/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
て 今繰り広げらている攻撃方法には、不可解な事もある。
疾空
(
あれ
)
は、体術
スキル
(
・・・
)
だから。
スキルと言う名を冠している技は併用する事は基本的に不可だ。
スキルを発動する際は、ある程度のイメージ力と言うものが必要になってくる。嘗て、キリトがクラインに、ソードスキルの使用の仕方を説明する際に、感覚や擬音で説明をした様に、従来のゲームでいうコマンド入力が、脳内で行われて初めて使用する事が出来るのだ。
つまり、出来ない事は無い。……が、殆ど同時に2つの事を強く、更には正確にイメージし、トリガーを引く事は非常に難しい。感情の僅かな機微でさえ、拾ってのけるこの仮想空間においては、雑念を全く持たず、正確に思い描くなど、難しい事極まれりだ。
それが、ソードスキルとの併用を考えたら、尚更だった。
「っ!!」
「くぅっっ!!」
ランは、瞬時に接近し 剣を振るってきたリュウキの剣を、何とか受け止める事が出来たのだが――、受け止めた瞬間また、消えたのだ。
「!!」
今度ははっきりと見えた。
超接近し、攻撃をした瞬間 また 移動をした。目にも止まらぬ速度で、反対側に移動したのだ。移動……と言うより、反動をつける為に、速度を更に上げる為の所作だろう。
そして リュウキは 再び宙を蹴り、接近し斬りつける。そしてその反動を利用し離れ、再び戻ってくる――その繰り返し。
空中にいるランを中心に、縦横無尽に空中疾走をし、攻撃を繰り返す。
動く事も、回避する事も叶わない。軈て、剣に宿っているソードスキル発動のエフェクトが、リュウキ自身の動きについていけていないのか……、リュウキ自身が光になったかの様な錯覚に見舞われる。光の奔流に呑まれるラン。
「(こ、これ……が……、彼の――オリジナル……)」
ランは、光速で迫る攻撃を、2度、3度と防ぐ。それだけでも十分過ぎる程驚嘆だ。寧ろ、不安定な体勢のままで、防いでいるランの方を褒めるべきだとも思える。
だが、1撃目より2撃目、2撃目より3撃目、と反動を全てに利用している為、どんどん切れ味が、威力が増している様な攻撃。ラン自身のオリジナル・ソードスキルで迎え撃つ、反撃する、それらの隙はまるで無い。
軈て、ランの反応速度を上回る攻撃が来た為……或いは集中力が切れかけたのか、ランは対応しきれなくなった。
「あっ!!」
防ぎきる事が出来ず、肩口に一撃を入れられてしまい、残された少ないHPゲージが削られる。もう、1割を切ってしまった。
この時点で合計9連撃。
そして、一撃を受けてしまった事で、綱渡り状態だったランは、一気に崩れてしまった。
「……っ……!?(これ……が この世界の……頂き、……一番の……)」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ