更識姉妹
第7話 オープン・ユア・ハート T
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間違っても、悔いの残る選択をしないといいんだがな……
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それから夜の8時半前……
楯無「ねぇ、本当に来るの?簪ちゃん」
白夜「それは本人が決める事ですよ」
計画通り、会長に時間と場所を伝えて招き入れ、後は簪が来るのを待つだけだった。
この件に関しては既に織斑先生から承諾を得てあるし、部屋には誰も入らないようにと織斑先生を通じて全員に通達されてるから邪魔が入らない事は保証済み、更に来ると五月蝿くなりそうな箒はマドカに見張ってもらってるから監視を掻い潜って来るとは絶対に思えない。
≪スッ≫
白夜「8:29、そろそろ時間だ」
楯無「……」
腕時計で時間を確認すると、現在時刻は午後8:29。予定時刻まで残り1分を切った。
さあどうする簪?別に怒るつもりは無いが関係を良くしたいのなら来るのがオススメだぞ……
そして……
≪コンコンッ≫
簪「白夜、居る?」
来たな……
白夜「空いてるよ、入って」
≪ガチャッ≫
簪「……」
やっぱり来たな……ここからは、彼女達の話だ。部外者には関係無い……
白夜「俺は廊下に居ますから、終わったら声を掛けてください」
楯無「白夜くん」
簪「待って白夜!私一人じゃ__!」
白夜「ここまでお膳立てしたんだ、ここから先は君ら2人の問題だ。
君ら2人だけで話し、自分の答えを…そして道を切り開くんだ。いいな?」
楯無「……」
簪「……自信は無いけど、やってみる」
白夜「そうでなくては。じゃ、部外者は廊下に出るとしますか」
≪ガチャッ……パタンッ≫
そう言って廊下へ出て扉を閉め、その側で壁にもたれ掛かる。
俺が手出ししていいのはこのくらいだ。後は彼女らの選択次第だ……
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