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暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】
更識姉妹
第7話 オープン・ユア・ハート T
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後で解った話だけど、のほほんはなんでも簪の専属メイドらしい。
あんな性格でメイドが務まるのかと思うと__(以下省略)……


それはさておき……

薫子「さてと。そんなに時間の余裕も無いし、一丁やりますか」

早速整備科の人達と協力しての作業が始まった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

簪は知識があるからみんなについて行けるけど……

薫子「白夜くん、こっちに特大レンチと高周波カッター持って来て!」

白夜「はい!」

≪タタタッ……≫

「データスキャナーと聴音と計算装置を」

白夜「はい、すぐに用意します!」

≪タタタッ……≫

俺は詳しいところは解んないからとにかく言われる通りに物を用意する他無い。

ーーーー

そこからは……

「白夜、ジュース飲ませろ」

白夜「はい、どうぞ!」≪スッ≫


本音「“ビャッキー”お菓子とって〜〜♪」

白夜「はい!」≪スッ≫


薫子「購買でシャンプー買っといて〜」

白夜「ってそれかい!」

完全にパシリ同然だった。
まあ他に出来る事が無かったから仕方ないけど……

ーーーー

それから日が落ちた頃には……

薫子「ふうっ、これで良しっと」

「「イェーイ♪」」

打鉄弐式の整備は全て終わってついに簪の専用機が完成した。


簪「あ、あの〜……今日は、本当にありがとうございました。私一人じゃ何も出来なかったから、本当にありがとうございました!」

薫子「いいんだってこのくらい」

「同じ学園のよしみなんだから、何かあったら手伝うよ」

「「うんうん」」

これは簪にとって、成長への第一歩になったろうな……

ーーーーーーーーーーーーーーー

それから整備科の人達やのほほんと別れてから、思い切って切り出してみるとした。

白夜「簪」

簪「何?」

白夜「会長と…お姉さんと、関係を戻さないか?」

簪「えっ?」

夕べ会長と話してた通り、姉妹の関係の回復だ。

簪「でも__」

白夜「なら簪は、ずっと今のままで良いと本当に思ってるのか?お姉さんと仲良くなりたいって思わないのか?」

簪「それは……」

単刀直入にも程があるけど…このまま見て見ぬ振りをする訳にもいかんしな……

白夜「関係を元に戻したいのなら、俺がお姉さんとの話し合いの場を用意する。
今夜の8時半くらいに、俺とルームメイトのマドカの部屋になってる1025室に来てくれ。
お姉さんには俺から言っておく、来るか来ないかは簪次第だ。簪がどんな選択をするかは勝手だけど、決して悔いの残る選択はするなよ。いいな?」

簪「……」

ここから先は彼女達が決める道だ……
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