第53話
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クスクス、”格下”扱いしていたレン達がエリートである自分達の代わりを務めているなんて知ったら、一課の刑事さん達もそうだけど他の課の人達もどう思うでしょうね♪」
その様子を見守っていたランディとティオは日ごろの鬱憤を晴らすかのような態度になり、レンは二人に悪乗りするかのように小悪魔な笑みを浮かべてダドリーを見つめた、
「……………………………」
一方3人の言葉を聞いたダドリーは2人を睨み
「おおコワ………」
「………くわばらくわばらです。」
「うふふ、ああいうタイプは怒らせたら後が怖いからほどほどにしておかないとね。」
睨まれた3人はふざけた様子で答えた。
「フン、まあ仕方あるまい。こうなった以上、お前達に薬物捜査を任せるのは納得したが………今後の捜査方針はどうするつもりだ?」
「そうですね………―――何はともあれ、薬の現物が手元にありますし。どういった成分かを突き止める必要があるでしょう。」
「ふむ………だが、どうやって突き止める?現時点での情報から推測するに全く新しいタイプの薬物だ。本部の鑑識では手に余るし、上からも目を付けられやすいぞ。」
「なるほど……そうなると医科大学を頼った方がいいかもしれません。」
「……なるほど。あの先生に頼りますか。」
「医科大学………聖ウルスラ医科大学か?」
ロイドとティオの話を聞いたダドリーは意外そうな表情で尋ねた。
「ええ、薬学を研究している知り合いの先生がいるんです。相当優秀だと聞いているので薬の成分を突き止められる可能性は高いのではないかと。」
「フン、なるほどな………」
「成分調査に関してはそれしか手は無さそうだな。ダドリー、そちらは一課でまとめた捜査報告書を今日中にこちらに回してくれ。それを元に、こいつらに今後の捜査方針を決めさせたい。」
「わかりました。すぐにお届けに上がります。―――では、私はこれで。今後ともよろしくお願いします。」
「ああ、こちらこそな。それと、その言葉はこいつらに言ってやれ。」
「うっ………」
セルゲイの指摘を受けたダドリーは唸って考え込んだ後、ロイド達の方に振り向き
「―――いいか、お前達。くれぐれも迂闊なことをして事態を悪化させたりするなよ?それと薬物捜査はともかくマフィアどもの抗争への対処は我々一課の担当だ!首を突っ込んだりせずに大人しく任せておくがいい!」
「あ……」
ロイド達に忠告をした後部屋を出て行った。
「やれやれ。素直じゃねえ兄さんだな。」
「……あれは一種の照れ隠しなのではないかと。」
「クスクス、俗に言う”ツンデレ”って性格ね♪」
ダドリーが去った後ランディとティオ、レンはそれぞれ本人
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