第53話
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にロイド達はこれまでの経緯を一通り説明した。
「クッ………やはり存在していたのか………しかもルバーチェが流した可能性があるだと………!?」
説明を聞いたダドリーは唇をかみしめた後、表情を歪めた。
「その薬物捜査を打ち切れという指示………どこから降りてきたか見当はつくのか?」
「……上層部の誰かかと。一課の課長も納得できないまま、我々に指令を下していました。」
「フン、最悪だな。」
「ちょ、ちょっと待ってください。まさか警察の上層部がマフィアの要請を受けて………!?」
ダドリーとセルゲイの会話を聞いて驚いたエリィは怒りの表情で尋ね
「「…………………」」
尋ねられた2人は反論もせず、黙り込んでいた。
「そ、そんな………」
「おいおい、マジかよ………」
「………確かに最悪ですね。」
「もはや修正する事が不可能なくらい腐敗しているわね。」
2人の様子を見てエリィの推測が真実である事を悟ったロイドは信じられない表情をし、ランディは目を細め、ティオとレンは疲れた表情で呟いた。
「―――ダドリー。俺の所に相談に来たってことは上層部に不信を抱いたからだろう。それで、どうするつもりだ?」
「…………………………………正直、薬物捜査に関してはこちらでは動きようがありません。下手に動けば、今度は上層部も露骨に横槍を入れるでしょう。だが、それでは警察組織として余りに不甲斐なさすぎる………!」
「ダドリー捜査官………」
「だったら薬物捜査に関してはウチに任せてもらうしかないな。―――ロイド、エリィ。それにランディにティオ、レン。これより特務支援課は非公式に捜査一課と協力体制に入る。身動きの取れない一課に代わってこのまま薬物捜査に当たれ。」
「はい………!」
「了解しました………!」
「うふふ、言われなくてもここにいるみんな、そのつもりよ。」
セルゲイの指示にロイドとエリィ、レンはそれぞれ頷いた。
「ふむ、その見返りだが………一課からはマフィア関連の情報を無制限で回してもらう事にする。」
「セ、セルゲイさん!?いくらなんでも極秘情報を無制限というのはさすがに………」
そしてセルゲイの要求を聞いたダドリーは慌てた様子で反論したが
「別にこちらは構わんぞ?そちらが手詰まりになろうが勝手に動くだけだからな。」
「くっ………わかりました。その条件で構いません。」
「クク、決まりだな。」
セルゲイの説明を聞いて唸った後、疲れた表情でセルゲイの要求を呑んだ。
「いや〜、あの一課に代わってわざわざ俺らが動いてやるわけか。」
「なかなか優越感をくすぐられる状況ですね。」
「
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