第53話
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ロイド達がそれぞれの推理をしているとセルゲイが助言した。
「急激に業績を上げたっていう貿易商と証券マンですか………!」
「そ、それでは彼らもその蒼い錠剤を………!?」
「それこそ現時点ではただの憶測になっちまうがな。だが、一つ一つの点が線となり面を構築する……そんな気がしてきたんじゃねえか?」
「ええ………しかし正直、支援課だけでは手に負えない状況かもしれません。特に薬物の件に関しては一課に連絡する必要があるんじゃないでしょうか?」
セルゲイに訊ねられたロイドは頷いた後現在自分達が関わっている事件は自分達の手に負えない可能性が高いと悟り、セルゲイに今後の方針を訊ねた。
「ああ、その点に関しては丁度いいタイミングだったな。」
「え……………」
そしてセルゲイの答えにロイドが呆けたその時、キーアが部屋に入って来た。
「あ、ここにいたんだー。」
「キーア、どうしたんだ?」
「お腹でも空いちゃった?」
「んーん、お客さん。ぶすっとしたオジサンがきたよー?」
「ぶすっとしたオジサン………?」
キーアの言葉にロイドが不思議そうな表情をしたその時
「失礼します。」
ダドリーが部屋に入って来た。
「あ………」
「ダドリー捜査官………!」
「おう、遅かったな。」
自分の登場で驚いているロイド達を気にせず、ダドリーは自分に声をかけてきたセルゲイに近づいた。
「………済みません。捜査会議が長引いてしまって。例の話についてですが早速、始めさせてもらっても構いませんか?」
「おお、構わんぞ。コイツらも一緒で良けりゃあな。」
「セルゲイさん!冗談はやめてください!ブライトはともかく、こんなヒヨッ子どもに聞かせるような話では――――」
セルゲイの意見を聞いたダドリーは驚いた後真剣な表情で反対しかけたが
「だが、今回の件についてはこいつらが集めて来た情報がきっと役に立つだろう。同席させた方が手っ取り早いぞ?」
「なんですって………そういえば”黒月”と”Ms.L”と繋がっているブライトの聞き込みもお前達に任せていた所だったか。そのついでに………い、いやしかし………」
セルゲイの話を聞いたダドリーは驚いた後、ロイド達に視線を向けて迷った表情で考え込んでいた。
「えっと、課長。都合が悪いようでしたら俺達は退室しましょうか?」
「いや、その必要はない。その男も、伊達に一課のエースを張ってるわけじゃねえ。この状況で何が必要かはきちんと見抜けるだろうさ。現にA級正遊撃士であるレンの同席は認めていただろう?」
「くっ………わかりましたよ。―――いいかお前達。これから話すのは警察内部の機密事項だ…
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