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暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】
更識姉妹
第6話 シスターズ
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てるようだね」

簪「えっ?」

白夜「君のお姉さんのことは幾度も聞いた事があるよ。
けれど、君が思ってる以上にそう強いとは思えない。特にメンタル面でね。
それに人はみんな弱いんだよ。どんなに強がっていても、裏を返せばそんな奴はみんな大事なところが欠けてて、そして脆くて弱いんだ。俺みたいに」

簪「白夜くんが弱い?
そんな事は無い、白夜くんは強いよ!私、クラス代表決定戦見てたから知ってるもん!」

白夜「それはどうかな?
確かに俺は強いが、俺は俺自身に力をくれたあの人を越えるまでは立ち止まる事は一切許されない、誰が止めようとただ進み続けるしかないんだ。そして俺はあの人を越えるまでは未来永劫死ぬことを許されず、不老不死のままこの世に生き続けなければならない。それは神によって定められた運命故に、何人たりともその運命に抗う事を許されない。
そんな地獄を経験してる奴が、本当に強いって言い切れると思ってるのか?」

簪「……」

色々と話してるうちに俯いて黙ってしまう更識さん。
同情は要らないが……これくらいは言っとくか……

白夜「こんな俺でも、時には誰かの助けを必要としたりする。今回のクラス代表決定戦だって、マドカの助けがなければ勝てなかっただろうな。何せ俺は、ISに関してはまだまだヒヨッコだからな。
だからお前も誰かに助けを求めても良いと思うぞ、別に損をするんじゃないんだからな」

簪「本当?」

白夜「ああっ、俺が言うんだ。断言するよ」

簪「……、白夜くんがそう言うなら信じるよ。他の人が言う事は信用出来ないけど、白夜くんが言う事なら信じて良い気がするから……だから宜しく」

白夜「ああっ、俺で良ければ宜しくな。あと言っとくけど、俺のことは“くん”付けしなくて良いよ」

簪「そう?なら私のことは“簪”って呼んで」

白夜「解ったよ、簪」

っと言った訳で簪のISを完成させる為に手伝う事になったけど、流石に俺達に出来る事は限られていたから、詳しい所は明日整備科ってところの人達に手伝ってもらうとして、出来る所だけやってその日はそこで終わって寮に戻った。
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