第52話
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力で暴れ喚いてから不意にぐったりと気絶してしまい、ロイド達はホテルの部屋まで気絶した彼を運んだ。
〜ホテル・ミレニアム〜
「おお女神よ………一体どうしてこんな事に………だらしないが気のいい、誰からも好かれる男だったのに………」
「町長さん………」
ベッドに寝かされたガンツを嘆きながら見つめている町長をエリィは心配そうな表情で見つめていた。
「しかしまあ、とんでもない暴れっぷりだったよな………まさか俺とロイドの2人がかりで取り押さえる羽目になるとは思わなかったぜ。」
「ああ………正直、物凄い力だった。」
「「………………………………」」
「ねえ………これは率直な印象なんだけど。その人、何か危ないクスリでもやってるんじゃない?」
「な………!?」
「そ、それは………」
「マジかよ!?」
グレイスがふと呟いた推測を聞いた町長とエリィ、ランディは驚いてグレイスを見つめ
「あら、ロイド君とティオちゃん、それにレンちゃんはあたしと同意見かしら?」
見つめられたグレイスはランディ達と違い、何の反応もしていない3人に尋ねた。
「………それは……………」
「フウ……本人や町長さんの為にもその可能性はできれば捨てたかったのだけどね。」
「………あまり滅多な事を言うつもりはないんですが………可能性はあるかもしれません。」
尋ねられたティオは言いよどみ、レンは疲れた表情で溜息を吐き、ロイドは一瞬戸惑ったが真剣な表情で答えた。
「ば、馬鹿な………薬物なんてあり得るものか!ただの普通の鉱員だぞ!?そんな物に手を出すはずが―――」
「でも、こちらに来てから半月近く経ってるんでしょう?相当ミラも儲けていたはずだし、そこに付け込まれた可能性は無いとは言い切れないのでは?」
「い、いい加減にしたまえ!君はクロスベルタイムズの記者という話だったな………憶測で記事を書いたりしたら厳重に抗議させてもらうぞ!?」
「あー、別に記事にするつもりは無いんですが。」
一方グレイスの推測を聞いた町長は信じられない表情をした後グレイスを睨み、睨まれたグレイスは疲れた表情で答えた。
「―――ビクセン町長。念の為、ガンツさんの私物を確かめても構いませんか?」
「ロイド君、君まで!?」
そしてロイドまでガンツが薬物を摂取している事を疑っている事に驚いた町長は信じられない表情でロイドを見つめた。
「決め付けるつもりはありませんが色々と符号する事も多いんです。あの暴れ方、凄まじい力、そして変ってしまった性格………過去、幾つかあった薬物事件と似たような反応が見られるんです。それに、比べものにならないくらいギャンブルの腕が上が
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