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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十五話 油断をしていると足元をすくわれます。
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向こうの者にしても、ただの数字と取引の動きをデータ化して送ってきただけで、結論は一切出していないわ。私が分析して結論を出したの。なんなら見てみる?」
ほどなくして3人ともが同じような声を発した。
『・・・・確かにそうね。念入りにカモフラージュされているけれど、資本比率、投資状況、金融機関の融資状況、詳細に分析するとアレーナの言う通りになるわね』
と、イルーナ。
『本当ですね。しかし大胆なことをします』
「そうなの、でも本当に恐ろしいのはそういうことじゃないんだな。これを見て」
アレーナが端末から別のデータを送った。それはここ数か月で原作に出てくる人物が相次いで死亡しているというデータだった。
『偶然、ってわけじゃないわよね?』
短い沈黙の後にティアナが口を開いた。
「そんなわけないでしょ?どういうご都合主義で原作で足引っ張ってた者が死んでいくわけ?『原作でやばい事やっちゃった者』だけかかる疫病?」
『そんなことないと思います。これ・・・・』
フィオーナが絶句し、イルーナもさすがに声が出ない様子だ。
「私の言いたいこと、わかる?」
『・・・・・向こうにもこっちと同じような転生者が、それもカロリーネ皇女殿下やアルフレートじゃない他の誰か、少なくとも改革に着手できるだけの地位やパイプを持った者がいるってことなのね。しかも、邪魔な人間をハエでもたたき殺すようにして始末するとんでもなく厄介な転生者が』
ティアナが吐息交じりに4人の思いを代弁した。
『もしかして、ですが・・・』
フィオーナが予想の一歩をさらに踏み込ませようというかのように、意を決して口を開いた。
『もしかして、ですが、向こう側にも私たちと前世を同じくする転生者がいるのかもしれません。そうでなければ、こんな鮮やかな手腕、できるわけないですし、何より・・・・平然と人を排除するようなやり方、普通の民間人の転生者にできるわけないです』
具体的な名前まで上げなかったが、誰しもがある人物の名前を思い描いていた。
『その通りよ。フィオーナ』
イルーナが教え子の言葉を肯定した。
『私が恐れているのはね、シャロンが向こう側に転生した可能性を考えているの。今のところすぐに思いつくのは彼女しかいないわ。そして彼女なら平然と実行するでしょうね。邪魔者はさっさと排除するという彼女のスタンスで』
シャロン、教官が・・・・、とうめいたのはティアナだった。前世でシャロンを教官に持ったティアナが死よりも苦しい思いを味わって、ようやく蹴りを付けるまでに長い時間がかかったし、その間親友であるフィオーナとも剣を交えたりしているのである。その苦しみをまたこの現世で味わうのか。ティアナの顔は無言だったがそう表
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