第48話
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か全く見当も付かないというのに……」
「いつ、というのは心当たりがある。もしその犯人がアルカンシェルに関することで何かを仕掛けてくるとすれば………本公演の初日か、プレ公演だろう。」
「本公演の初日か、プレ公演………」
「そいつは同感だな。やっぱり最高に盛り上がるとしたら本公演の初日になるだろうが……」
「……関係者一同が招待されて、お披露目をするプレ公演も格好のターゲットというわけね?」
銀の話を聞いたロイドは考え込み、ランディは頷き、エリィは真剣な表情で尋ね
(…………何故、アルカンシェルの公演の時に限って、自分が真犯人の狙いを阻止する事ができないのかしら?………そして何故標的でもないイリアの性格をそこまで熟知しているのかしら?………―――――――!なるほど……どうやら銀の正体である人物はアルカンシェルの関係者の可能性が出て来たわね………一番の有力候補は最近アルカンシェルに入ったという”彼女”ね。銀がクロスベル入りしたという時期とも合うし。………フフ、今回の件が終わって上手く行けば銀の正体を暴いて、銀と”取引”ができるかもしれないわね。)
話を聞いていたルファディエルは考え込んだ後、ある事に気付き、不敵な笑みを浮かべていた。
「フフ、その通りだ。お前達に頼みたいのはその両日における警戒行動………捜査一課が裏をかかれた時のため、劇場内を密かに巡回するという事だ。そして、いざ何かあった時は迅速な対処をしてもらいたい。」
「……勝手を言う……けど、筋は通ってるみたいだな。」
「元々あたし達は独自で動くつもりだったしね〜。」
「アルカンシェル方面に頼めば劇場内の巡回は問題なさそうね。万が一、一課に見つかったとしてもルファディエルさんがダドリー捜査官に独自行動をすると言っていたから、それで見逃してもらえるしね。」
銀の話を聞いたロイドは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべてシャマーラやエリィと共に頷いた。
「フフ、引き受けてくれて何よりだ。―――それでは私はこのあたりで失礼しよう。朗報を期待しているぞ。」
ロイド達の答えを聞いた銀は口元に笑みを浮かべた後ロイド達に背を向けて呟き
「え……」
「ちょ、ちょっと………」
銀の言葉にロイドとノエルが呆けたその時、銀は走り出した!
「ま、待て……!」
「逃がすかよ……!」
「逃がしません!」
それを見たロイドとランディは仲間達と共に追いかけ、エリナは翼を羽ばたかせて銀を追って行った。しかし銀の足の速さはあまりにも速く、ロイド達は引き離されて行き、銀が逃げた場所―――屋上に到着するとそこには誰もいなかった。
「ここは………」
「どうやら屋上にある鐘楼部分みたいですけど……」
「野
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