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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第48話
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確かにイタズラって線は無さそうですね。」

ロイドの説明を聞き、溜息を吐いた。

「そう……だが脅迫状一つで、アルカンシェルが新作の公開を中止することはありえない。さらに名指しでイリアを狙うと宣告したことについても不可解だ。その結果、捜査一課の介入を招きイリア周辺の安全に関しては万全の体制が敷かれる事になった。それこそ舞台中に狙われても未然に防げるくらいにな。」

「という事は……脅迫状を送ってこの状況を作り上げることで何か別の狙いを達成した………あるいはこれから達成しようとしている……?」

「!ルファディエルさんの推測通りではありませんか!」

銀の話を聞いたティオは考え込みながら呟き、ティオの言葉を聞き、何かに気付いたエリナは声を上げた。

「ほう、”叡智”も気づいていたか………お前達の言う通り、その可能性は高いだろう。―――改めてお前達に依頼する。我が名を騙ったその何者かの企みを阻止してもらいたい。」

「なに………!?」

「私達に依頼……ですか?」

「おいおい。何、ムシのいい事言ってやがる。」

銀の依頼を聞いたロイドとセティは驚き、ランディは目を細めて銀を睨んだ。

「クク……そんな事を言っていいのかな?その誰かが、何を狙っているのか私にも見当は付かないが……ロクでもないことであるのは目に見えているのではないか?」

「チッ……」

「確かにその可能性は高そうね。でも……どうして私達にわざわざそんな依頼を頼むの?あなた自身がやればいいのでは?」

しかし銀の話を聞いたランディは舌打ちをし、エリィは頷いた後、真剣な表情で銀を見つめて尋ねた。

「………………………フフ、こう見えても私はそれなりに忙しくてね。たとえばルバーチェどもの相手とか。」

「っ………やっぱり”黒月”に協力してマフィアと暗闘しているんだな………俺達クロスベル警察が手を出せないことをいいことに……!」

エリィの疑問に答えた銀の話を聞いたロイドは表情を厳しくして、銀を睨んだ。



「クク、そう恐い顔をするな。ギルドも面倒だし、一応民間人は巻き込まぬように配慮しているさ。もっともルバーチェの方がそこまで殊勝かどうかは知らないが。」

「お前………」

「いずれにせよ、我が名を騙って勝手な事をさせるわけにはいかない。依頼を受けるか否か――――答えてもらおう。」

「………わかった。あんたの頼みに応じる訳じゃないが真犯人の企みの阻止には協力しよう。」

そして銀に答えを迫られたロイドは考え込んだ後、依頼を受ける事を答えた。

「ふふ……それでいい。」

ロイドの答えを聞いた銀は口元に笑みを浮かべながら呟いた。

「………でも、どうするんですか?いつ、誰が何をしようとしているの
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