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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第48話
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郎……どこに行きやがった!」

「ティオ、サーチしてくれ!」

「はい………!アクセス……!」

ロイドの指示に頷いたティオは魔導杖を掲げて、少しの間周辺を探った。

「え……」

「何かわかったのか?」

「……地上のあたりにわずかに反応がありました。どうやら直接、ここから飛び降りたみたいです。」

「なっ……」

「そんな………」

「チッ……化物かよ。」

「人間の身でそこまでできるなんて……」

「もう、あたし達と変わらない身体能力じゃない……」

ティオの報告を聞いたロイド、エリィは驚き、ランディは目を細め、セティは信じられない表情をし、シャマーラは溜息を吐いた。

「その……なんていうか。皆さん、とんでもないヤツを相手にしているみたいですね……」

一方考え込んでいたノエルは真剣な表情でロイド達に言った。

「それにしてもあれほどの身体能力があるなんてね〜……フフ、本気だとどのくらい戦えるのかしら?」

その時、階段を昇って来たカーリアンが不敵な笑みを浮かべながらロイド達に近づいてきた。

「………カーリアンさん。何で一緒に追いかけてくれなかったんですか?貴女の身体能力なら、銀に追いつけたと思うのですが。」

「何でこの私がそこまでしてあげないと駄目なのよ。やる気もない奴と戦う気なんてないわ。」

ジト目のティオに言われたカーリアンはつまらなさそうな表情で溜息を吐いて答え

「ティ、ティオちゃん。カーリアン様は私達と違って、そこまでする義理はないんだから、そこまで言わなくても。」

「そうそう。あの野郎の分け身を2体も相手してくれただけでありがたかったッスよ。」

2人の会話を聞いて冷や汗をかいたエリィはティオを宥め、ランディは頷いた後口元に笑みを浮かべて言った。



その後ロイド達はノエルの好意によって、警備車両でクロスベル市内に送ってもらった。


〜夕方・中央広場〜



「皆さん、お疲れさまです。本当だったら自分も協力したい所なんですけど………」

「ううん、塔の探索を手伝ってくれただけでも十分よ。」

「そうそう、正直助かったぜ。」

「そうですね……ここまで送ってくれましたし。」

「お蔭で帰り道がすっごく楽になったよ。」

「曹長、本当にありがとう。」

申し訳なさそうな表情をしているノエルにエリィ、ランディ、ティオ、シャマーラ、ロイドはそれぞれ声をかけた。

「ふふっ、どういたしまして。でも、何かあったら遠慮なくタングラム門に連絡してくださいね?今日のことは副司令に一通り報告しておきますから。」

「ああ………その時はよろしく頼むよ。」

ノエルの言葉にロイドは頷き

「わかっ
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