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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第47話
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だと、あれで全然本気を出していないらしいからね〜)

(……さすがはあの精鋭ぞろいのメンフィル軍の中でも1,2の実力を争う武将と言われているだけはありますね。)

その様子を見守り、歩き始めたロイドやノエルは驚きながら小声で会話し、シャマーラが呟いた言葉にエリナは静かに呟き

(なあ……どうせならいっそこれから現れる奴等全部、あのお姉さんに片づけてもらった方がよくないか?そしたら戦闘もすぐ終わる上体力も温存できるから、”銀”と戦う事になってもちょっとは有利に戦えるだろ?)

(一理ありますが………)

(それはさすがにどうかと思うわよ……)

ランディの提案を聞いたセティは苦笑し、エリィは呆れた表情で溜息を吐いた。

「……いつ見ても反則的な強さですね、カーリアンさん達って。」

一方ティオはカーリアンに近づいて静かに呟き

「あら、この程度で驚いているのかしら?私よりもっと凄いセリカやサティア達の戦闘も見た事ある貴女が。」

ティオの話を聞いたカーリアンは意外そうな表情でティオに尋ねた。

「……あの。比較対象がおかしすぎますから。……それより何で貴女のような方が、クロスベルに来たんですか?」

カーリアンに尋ねられたティオは呆れた表情で突っ込んだ後、カーリアンを見つめて尋ねた。

「ただの気まぐれな旅よ♪……ああ、そうそう。ちなみにリタも今、クロスベルにいるわよ♪」

「え………あ。そう言えばクロスベルに行くような事を言ってましたね……………それとある人から聞いた事があるんですけど、シルフィエッタ姫って、あの後セオビットさんと一緒にメンフィルに戻れたんですか?」

「ええ。話に聞くところ、”影の国”から帰還したすぐ後にリウイの側室の末席に加わって幸せそうに過ごしているらしいわ。ちなみに他の側室達―――ペテレーネ達ともそうだけど、イリーナ様との仲が特に良好で、まるで親友のような間柄らしいわよ?それと今ではエルフ族との交渉事によく頼られているって聞いたわ。なんでもあの娘、エルフ族の中でも伝承として言い伝えられているほど有名で、エルフ族に知れ渡っていてね……シルフィエッタが交渉に付けば、エルフ族達との交渉もかなり楽になっているって聞いたことがあるわ。」

「そうなんですか。………あ。カーリアンさんはエステルさん達と会ったんですか?皆さん、今クロスベルにいるみたいですし……」

「え、そうなの?エステル達がクロスベルに来ているとは知らなかったわ………けど、エステルか。あの娘にはホントに色々驚かされたわね………あの娘がラピスとリンの生まれ変わりであった事やカファルーの件でも驚いたけど……まさかそれらをも超える驚き――――”姫神”を説得した挙句、契約したのは本当にびっくりしたわ〜。あれは多分、私の人
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