第50話
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。」
「そいつは……………」
「「………………………」」
見つめられて答えたラウの話を聞いたランディは目を細め、ティオは黙って見つめ、レンは真剣な表情で黙り込んでいた。
「力とスピードだけでなく、タフさも大したものでしたね。おかげで少々、危険な技を使う事になってしまいました。」
「き、危険な技………」
「……どうやら貴方自身もかなりの使い手のようですね。」
「フフ、”銀”殿と比べれば素人同然ではありますがね。」
そしてロイドの推測にツァオは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「2つ目の質問ですが………率直にお聞きします。―――今回の事件を受けてどう対処されるおつもりですか?」
「フフ………何を聞かれるかと思えば。我々がどういう存在であるかを考えれば訊ねるまでもないのでは?」
「…………………………」
自分の質問を聞いて不敵な笑みを浮かべて自分を見つめるツァオはロイドは黙って見つめ
「報復――――というわけですか。」
エリィは真剣な表情で呟いた。
「フフ、人聞きの悪いことを言わないでください。我々はあくまで営利会社………危機管理の話をしているだけです。自社の利益を損ねる状況があれば妥当な方法でそれを改善する………何かおかしいことがありますか?」
「ハン………」
「うふふ、ある意味予想通りの答えね。」
「……本当に物は言いようですね。」
「………その”妥当な方法”の中に”本社”の援助を要請されるご予定は?」
不敵な笑みを浮かべて語るツァオの話を聞いたランディは鼻をならし、レンは意味ありげな笑みを浮かべ、ティオはジト目で呟き、ロイドは考え込んだ後真剣な表情で尋ねた。
「あ………」
「”黒月”本体からの増援か……」
ロイドの質問を聞いたエリィはある事に気付き、ランディは目を細めてツァオを見つめ
「ハハ、本当に率直な人だ。―――私にも面子があるのでね。今の所、その予定はありません。もっとも状況次第では”本社”が無理矢理介入してくる可能性もあるでしょうが………」
ロイドに感心しているツァオは笑った後答え、そして意味ありげな表情で話を続け
「……………………………」
ツァオの説明を聞いたロイドは真剣な表情で黙って見つめていた。
「フフ、まあしばらくの間は直接介入は抑えられるでしょう。―――いずれにせよ、先方の状況が掴めない事にはこちらも対処しようがありません。ちょうど今、そのあたりを探ってもらっている最中ですよ。我等の頼もしい協力者に、ね。」
「”銀”さんに………」
「ま、こういう状況には打ってつけのヤツだろうな。」
「何せ伝説の暗殺者だから、諜報活動は
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