第50話
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……?」
「ロ、ロイド………?」
「うふふ、随分とストレートに言っちゃったわね♪」
ロイドの提案にツァオは不敵な笑みを浮かべ、エリィは戸惑い、レンは意味ありげな笑みを浮かべた。
「この人相手に、肚の読み合いは時間の無駄だろうからね。他にも色々聞きたい事もあるし、今回は単刀直入に行かせてもらおう。」
「おいおい………ぶっちゃけたな。」
「ロイドさん、たまに大胆ですね。」
「クスクス、エステルの大胆さとも並ぶくらいね。」
「フフ………ハハハハハッ!―――さすがはロイドさん。私が見込んだだけはありますね。いいでしょう。私も無意味なやり取りはあまり好きではありません。答えられる範囲であれば一通り答えさせて頂きますよ?」
ロイドの説明にランディは呆れ、ティオは感心し、レンは小悪魔な笑みを浮かべている中ロイドの大胆不敵な行動に感心したツァオは大声で笑った後、不敵な笑みを浮かべてロイドを見つめて情報を提供する事を約束した。
「―――感謝します。お聞きしたいのは以下の3点についてです。一つ目は昨晩の襲撃者ですが……ルバーチェで間違いありませんか?全く関係ない連中が襲ってきた可能性は?」
「フフ………まずその可能性を疑いますか。―――ラウ。答えてあげてください。」
「は。」
ロイドの質問を聞いたツァオは口元に笑みを浮かべて呟いた後、自分の傍に控えるラウを促した。
「………襲撃者達は覆面で正体を隠していましたが間違いなくルバーチェの配下でしょう。武装が同じでしたし、何よりもクセが似ていました。そういうものは簡単に偽装できるものではありません。」
「なるほど………」
「しかし、そうなると少々解せなくなってくるな。アンタら”黒月”の構成員は相当な武術家揃いと聞いている。そっちの兄さんもかなりの腕みたいだしな?」
「………恐れ入ります。」
ランディに視線を向けられたラウは静かな表情で会釈した。
「一方ルバーチェの方は戦闘のプロではあるんだろうが一人一人はアンタら程じゃねえ。なのにどうしてここまで遅れを取っちまったのか………あの”キリングベア”のオッサンでも襲ってきたかよ?」
「いや、かの営業本部長殿は参加していなかったようですね。彼の右腕を務める元猟兵たちも参加はしていなかったようです。ルバーチェの中でも平均的な戦闘能力の者たちだけでしょう。」
「だったらどうして………」
ランディの質問に答えたツァオの話を聞いたロイドは真剣な表情でツァオたちを見つめ
「―――戦闘技術は並み程度でしたが力とスピードが段違いでした。重機関銃を片手で軽々と振り回して力任せに突入してきたのです。おかげでこちらの守りを崩され2階まで制圧されてしまいました
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