第50話
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い話を伺う事ができればこちらも協力できるのですが。」
「フフ、これは失礼。何しろ深夜の事でしたからね。襲撃者が何者だったのか、どうして当社が狙われたのか皆目見当が付かないのですよ。」
ロイド達が部屋に入る少し前一課の女刑事と共にツァオの事情聴収を終えたダドリーの別れの挨拶に対してツァオは苦笑しながら答えた。
「………それにしては随分と手際よく防戦されたようですね。1階と2階は酷い状況でしたが、この部屋など綺麗なものだ。重機関銃で武装した相手に一体どのように対処したのやら。」
「はは、恐れ入ります。ただまあ、結局襲撃者には逃げられてしまいましたからね。こちらは何人も病院送り………やれやれ、とんだ災難です。」
周囲を見回して呟いたダドリーの疑問を聞いたツァオは微笑んだ後、疲れた表情で溜息を吐いた。
「お悔やみ申し上げます。それでは――――」
そしてダドリー達が退出しようとしたその時
「―――失礼します。」
ロイド達が部屋に入って来た。
「お前達………!?」
「と、特務支援課……」
「おお、ロイドさん。それに支援課の皆さんですか。」
ロイド達の登場にダドリー達が驚いている中ツァオは目を丸くした。
「失礼します、ツァオさん。お忙しいかと思いますが、少々、話を伺っても構いませんか?」
「ええ、もちろん構いませんとも。―――それではダドリーさん。事情聴衆、お疲れ様でした。」
ロイドに尋ねられたツァオは笑顔で頷いた後不敵な笑みを浮かべてダドリー達を見つめ
「くっ………失礼する!」
自分達には話さず、特務支援課には話す可能性を見せているツァオの様子に腹を立てたダドリーは悔しそうな表情で答えた後道を開けたロイド達の横で一端足を止め
(腹立たしいが………ヤツの相手はお前達に任せる。せいぜい情報を引き出してくるがいい。それとセルゲイさんからブライトが襲撃された別荘の持ち主である”Ms.L”と親しい関係者である事も聞いている。それを考えると今回の襲撃の詳しい情報等もブライトの耳に届いている可能性が高い。奴からも後で情報を引きだしておけ。)
(あ………はい!)
小声でロイドに指示をした後同行している女刑事と共に部屋を退出し、そしてロイド達はツァオの正面に近づいた。
「フフ、お久しぶりですね。ロイドさん、それに皆さん。記念祭の最終日は、なかなかのご活躍ぶりだったそうですね?」
「”銀”からの情報ですか………―――俺達”特務支援課”は通常の捜査体制から外れています。それを踏まえて、率直な本音で話をさせてもらってもいいですか?」
ツァオの言葉を聞いたロイドは真剣な表情で呟いた後、ツァオを見つめて提案した。
「ほう…
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