第50話
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
5月4日――――
〜朝・特務支援課〜
「しかし驚いたな………この目玉焼き、本当にキーアが焼いたのか?」
翌朝支援課のメンバーたちと共に朝食を取っていたロイドは出された料理の中にある目玉焼きを見た後料理当番であるエリィに視線を向けて尋ね
「ふふ、そうよ。あまりに手際がいいんで思わず見惚れちゃったわ。」
「ふむ、いい半熟具合だな。」
「ベーコンもカリカリで言うことナシだぜ。」
「昨日のホワイトシチューを手伝ってくれた時も大した腕前でしたし……やはり、料理の経験はかなりあるのではないかと。」
「うふふ、この腕前を磨き続ければ、将来宮廷料理人にもなれるのじゃないかしら♪」
エリィのキーアの料理の腕前に対する高評価に続くようにセルゲイやランディ、ティオとレンも高評価していた。
「んー、そうなのかなぁ?なんかかってに手が動いただけなんだけどー。」
「うーん、確かに料理は身体で覚えるところがあるけど………(………それにしてもこの歳でここまで上手なのも凄いな………)」
ティオの言葉を聞いて首を傾げているキーアの言葉を聞いたロイドは感心していた。
「ねえねえ、ティオ―。今日はだいじょーぶなのー?」
「あ………」
「見たところ、顔色は悪くはないみたいだけど………」
「あんまり無理はしないで休んだ方がいいんじゃねえか?」
「いえ、大丈夫です。昨日も早めに休ませてもらいましたし。」
「ふむ………」
「まあ、急ぎの仕事もないし少し様子を見た方が―――」
ティオの言葉にセルゲイと共にロイドが頷いたその時、ロイドとレンのエニグマが鳴りはじめた。
「あ………」
「あら。」
「朝っぱらから珍しいな?」
「フランさんからかしら?」
「ロイドさんの方はそれでいいとして……レンさんの方は一体誰なんでしょう?」
朝から来る通信相手に仲間達が珍しがっている中ロイドとレンはそれぞれ通信を開始した。
「――レンよ。あら、ジョーカーお兄さん。朝から連絡なんて珍しいわね?………………―――――え?」
「えっと………はい、特務支援課、ロイド・バニングスで―――」
「あーあー、ンなのはとっくに判ってるつーの!今どこ!何してんのさ!?」
「ああ、ヨナか。おはよう。夜型のヨナがこんな早くに起きてるなんて珍しいな。」
「ハッ、そんなもん、徹夜明けに決まってんだろ。―――ああもう!そんなのはどうでもいいんだよ!でもまあ、その様子じゃゼンゼン知らないみたいだな!?」
「知らないって……何の事だ?」
「ハッ、大サービスでこのヨナ様が教えてやるよ!昨日の真夜中―――いや日付は今日になるのか。”
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ