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忘れ形見の孫娘たち
9.もう一度やろう
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間が参加するイベントを企画することと同義です」
「そうだよ? 会場はどうするの? お金は? どんな内容にするの? どこまでやるの?」

 なるほど。妙高さんと母ちゃんは現実的に考えて問題点を洗い出した結果の難しい顔と歯切れの悪い答えだったわけだ。……でもその辺に関しては僕も考えがある。そしてそれには、鈴谷たちの協力が必要だ。

「鈴谷」
「ん?」
「鈴谷たちのリーダー格みたいな子って誰だ?」
「本当はケッコンして不動の秘書艦だった摩耶さんだけど、今は大淀さんが代理って感じかな? 今は大淀さんが一人で取り仕切ってるよ?」

 なるほど。最初に挨拶に来た大淀さんか。爺様との付き合いも長くてデスクワークも得意そうなあの人なら、なんとかなるだろう。

「鈴谷、内容に関しては大淀さんも交えて鈴谷サイドのみんなと話し合いをしながら決めたい。こういうイベントを行う以上、みんなの意見をキチンと聞きたいんだ」
「なるほど。じゃあ今日戻ったら大淀さんに話をしてみるよ」
「では資金面はどうしますか? けっこうな大きいイベントになりますが……」

 確かに二百人弱の人数が参加できる告別式……その出費は並大抵のことではないが……

「心配はいらんッ! 僕が全部出す!!」
「おおッ! かずゆきふとっぱら!!」
「その代わり……イベントは予算も考慮したものになると思ってくれ……!!」

 貯金はある……あるけれど……そんなにたくさんはないんだ……そこは理解してくれ……

「急に頼りなくなったじゃんかずゆきぃ」
「う、うるさい……」
「いえ、こういうことは内容の豪華さよりも、こういうイベントがあるということそのものが大切なんです。大丈夫ですよ」

 辛辣な言葉を浴びせてくる鈴谷と比べると、妙高さんは大人で優しいなぁ……。

「では私たちは朝食を頂いたらすぐに戻ります。鈴谷」
「ほい?」
「あなたは戻らずにこちらで待っていなさい。大淀には私の方から話をしておきます。こちらに大淀が到着したら、すぐに話し合いをはじめて」
「りょうかーい!」

 おおっ。なんだか年長者の威厳みたいなものを妙高さんから感じるぞ。彼女はそのまま熱いお茶を飲み干すと『では失礼します』とそそくさと居間から出て行って寝室に戻り、その直後寝室から妙高さんと那智さんの不穏なやりとりが聞こえた。

『那智! いつまで寝ているの! 帰るわよ!!』
『ぐおおおお……待て姉さん……頭が……』
『今から10数えます! それを過ぎたら1秒ごとに一時間、鎮守府でお説教するわよ!』
『バカな姉さん……ッ?!』
『それがイヤなら早く準備なさいっ。ひとーつ……ふたーつ……』
『クッ……問答無用かッ……?!』
『みーっつ……!!』

 その後妙高さんと那智さん
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