第49話
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〜夜・特務支援課〜
「ふう、ただいま。」
「あ、かえってきた!おっかえり〜!」
ロイド達がビルに入るとソファーで本を読んでいたキーアは嬉しそうな表情でロイドの身体に抱き付いた。
「はは………キーアはいつも元気だなぁ。」
「うんっ!キーアげんきだよー。ロイドたちは遅かったねー。おしごと、いそがしかったの?」
「ふふっ、まあまあかしら。」
「ま、今日は移動に車を使えたからその意味でも助かったかもな。」
「ですね………」
「車の楽さを知ったら、冗談抜きで支援課にも車が欲しいと思うわよね。いっそ、レンがポケットマネーを出して支援課用の車を買ってあげてもいいわよ?導力車なんて大した金額じゃないし。」
「おお、マジか!?さすが小嬢、太っ腹だぜ!」
「一般人からすれば高級品である導力車を”大した金額”じゃないと言えるなんて、さすがは世界一の資産家である”Ms.L”ですね。」
「もう………感心している場合じゃないでしょう。」
「あのな、レン……幾らお金を有り余る程持っているからって”仕事”で使う車をレン個人が購入したら問題がいろいろ発生するだろう……」
キーアの質問に答えた後雑談を始めている中、キーアはティオに近づいて心配そうな表情でティオを見つめた。
「ねえねえ、ティオ―。なんか疲れたカオしてるけどだいじょーぶ?」
「ええ………大丈夫です。キーアの顔を見たら元気になっちゃいました。」
「んー………」
ティオの話を聞いたキーアは考え込んだ後ティオに抱き付き
「キ、キーア………!?」
抱き付かれたティオは戸惑った。
「キーア、げんきだからティオにおすそ分けしてあげるね!ん〜、すりすり。」
「あ………」
「はは、なるほどね。」
「確かにそいつは効きそうだな。」
「ふふっ、何よりの特効薬かもしれないわね。」
「うふふ、キーアを可愛がっているティオからすればどんな薬よりも効果はあるでしょうね♪」
「………ありがとう、キーア。元気、出てきました。」
「えへへ、そっかー。」
「そういえば………課長はまだ帰ってないのか?」
「かちょーならそこの部屋にいるよー。さっきおきゃくさんがきてお話ししてるみたい。」
「お客さん?こんな時間に珍しいな。」
「どんな人だったの?」
キーアの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、エリィは尋ねた。
「んー、おヒゲが生えたクマさんみたいなオジサン。かちょーはせんせーって呼んでたかなぁ?」
「ああ、イアン先生か。」
「珍しいな、こんな時間に。」
「一応、私たちも挨拶した方がよさそうね。」
「そうね。もしか
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