第49話
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ます!」
「―――何!?フローラとフェリシアもいるの圧されているのか!?」
「は、はい……!フローラメイド長とフェリシア副メイド長のお陰でなんとか持ちこたえてはいるのですが、敵の数が多く、このままでは他の部屋並びに2階への侵入を許してしまう恐れが出てきています!至急救援をお願いします!」
自分の報告を聞いて信じられない表情をしているジョーカーにメイドは報告を続けた。
「チッ…………――――仕方ない。襲撃者達を撃退後この拠点は放棄し、拠点L−2に移動する。」
「なっ!?まずはレン様の許可を取ってからの方がよろしいのでは……!?」
ジョーカーの口から出た今後の方針を聞いた執事は驚いた様子で訊ねた。
「今はレン様に報告して指示を仰いでいる時間も惜しいし、レン様からも”ルバーチェ”のような何者かによる襲撃があった場合は俺かフローラの判断で拠点を変更するかどうかの決定権を与えられている。―――俺も今から出る。予備部隊も全て出せ!何としても我らを救って頂いたレン様の所有物であるこの別荘を襲撃した愚か者達を全員外に叩きだすぞ!」
「「はいっ!!」」
そしてジョーカーの指示に執事とメイドはそれぞれ力強い返事をし、その様子を見守っていたレオニダスはゼノと共に互いに視線を交わして頷いた後ジョーカーに申し出た。
「―――ならば我々も敵の撃退に手を貸そう。」
「……よろしいのですか?」
”報酬”も支払っていないのに自ら協力を申し出たレオニダスの申し出を聞いたジョーカーは驚きの表情で訊ねた。
「待機している拠点に襲撃があった際、お前達だけで敵の撃退が厳しい場合俺達が手を貸すことも”契約”の内に入っている。」
「ま、こっちは一人年間5億ミラという普通に考えたらありえへん金額の”報酬”を全額前払いで貰っているんや。”その程度の事”はしないと給料泥棒やし、”西風の旅団”の”猟兵”としても名折れやしな。」
「ご協力ありがとうございます。先程も申し上げたようにこの拠点は放棄しますので、別荘の被害は気にせずお二人の好きに暴れてもらって構いませんのでよろしくお願いします。」
大陸最強の猟兵団所属の二人が加勢する理由を聞いたジョーカーは二人に会釈をし
「ああ、大船に乗ったつもりで俺達に任せとき。」
「”西風”の守り、お前達にも見せてやろう。」
会釈された二人はそれぞれ不敵な笑みを浮かべて答えた。
こうしてそれぞれ突然の襲撃に驚いた”黒月”と”Ms.L”が保有する戦力達は襲撃に本格的な対処を始めた。そして翌日―――――
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