【ハリー・ポッター】編
156 ハロウィーン
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ほど重い棍棒である。そのノックバックは大きく──俺はその隙を見逃さなかった。
――“武器よ去れ(エクスペリアームス)”
「……そもそもの話、別に動きを止めるだけで良いよな──“変化せよ(フェラベルト)”」
<GUUUUUU…!>
武装解除≠ナ近くまで飛んで来たトロールの棍棒を三回杖で叩き、その大きさに見合った網に変化させ──それを射出。……その巨体に対して米粒みたいに小さい頭は俺の予想を裏切らず、トロールは網から脱け出せない。
「今の内か──“掘れ(デイフォディオ)”」
絡まる網から脱出しようともがきにもがくトロールを尻目に、トロールを囲む様に旋回しながら、トロールの足元の強度を掘削≠フ呪文で脆くさせていく。
……そして頃合いを見計らい…
「ラスト──“沈め(デプリモ)”」
範囲をトロールの周囲に指定して──ずどーん、と落とす。
――「ウィーズリー」
トロールをタイルの海へと落とした瞬間、誰か──マクゴナガル先生から声を掛けられる。
……地面を掘削≠オているところから見られていたのは気付いていたが、マクゴナガル先生を始めとした観客が随分と集まってきていた。
「どうかしましたか、マクゴナガル先生?」
「まぁ、どうかしましたか≠カぁありませんよ。……全く、言いたい事は色々有りますが──よく生きていてくれました。一年生がトロールを──それも単独で無力化するなど前代未聞です」
「ええ、前代未聞ですな。……だがしかし吾輩はウィーズリーに1つ問いたい。……ウィーズリーはどうしてこんな所に? 吾輩の記憶が正しいのなら、お前はパーティーに居なかった」
始まるマクゴナガル先生のお小言。……そこで後からやって来たスネイプ先生が、俺とマクゴナガル先生との会話に介入してくる。
スネイプ先生の足に怪我を発見しておくのも忘れない。
「……お腹を下していました──このトイレが最寄りだったんです」
――“開心”
――“閉心”
「ほう」
俺の取ってつけた様な──実際に今しがた思い付いた釈明をさすがに訝しんだのか、スネイプ先生は俺の目を見て──あろうことか開心術≠使ってくる。
……それは宛ら娘の近くに居るお前が気に食わん≠ニ云う──オヤジ≠フ様相を呈していた。
しかし俺は俺で、そうそう過去──これまでの軌跡を見せてやる訳にもいかないので、閉心術≠ナスネイプ先生からの開心術≠防ぐ。
……更にスネイプ先生の目が細まった気がしたのは気のせいと云う事に。
――「これセブルス、そう詰め寄らんで
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