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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
155 ホグワーツでの生活
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……具体的に云えば俺、アニーの他にもう一人の人物が居るのだ。

「へぇ…。ここがあったりなかったり部屋=c」

「ああ、欲しいもの≠思い浮かべれば大体のものは手に入る夢の様な部屋だよな」

もう一人──ハーマイオニーはあったりなかったり部屋≠まじまじ検分している。……俺は悪い事はしていないのだが、閻魔大王から裁判を受ける罪人の様な気分になる。

俺とアニーはスキル──潜在能力を引き出すスキル…“勿体ない資質(ポテンシャルヒット)”でアニーと一緒に魔法に関する能力を引き出して、時間≠効率的に使いながら魔法の訓練をしている。

……なので、着々と──それでもその才能は凄いが、一歩ずつ魔法の研鑽(けんさん)をしているハーマイオニーに対してある種後ろ(ぐら)い気持ちが有るのは確かではある。

(まさかアニーがハーマイオニーに泣き落としされるとは…)

―お願い、貴女とロンが急に魔法が上達した理由を教えて。……私、貴女とロンの事はその──親友だと思ってるの。……私どうしても頭でっかちでガリ勉で──それで男子からも悪口を言われてて、男子の中で普通に話せるのはロンだけなの。……私、貴女達に置いていかれたくない―

……と、実際にハーマイオニーに泣かれた訳ではないらしいが、ほぼ泣き落とし同然に連れて来てしまったらしい。アニーがハーマイオニーの言葉を語った時、普通に話せるのはロンだけなの≠ニ云う部分をいやにニヨニヨしながら強調していたがスルー。

「……よくこんなところ知ってたわね」

「……まぁ色々あるんだよ」

云うまでもなく、俺がこのあったりなかったり部屋≠知っていたのは知識≠フ流用なので、詳しい話を語るまでもないだろう。……幸いハーマイオニーは頷くだけで「そう」と一つ頷くだけで深くは聞いて来なかった。

……ちなみに、詳しい場所や入り方はホグワーツに詳しいであろうゴーストのビンズ先生──毎回壁をすり抜けて来るところだけが見所の魔法史≠フ教師に聞いた。

閑話休題。

ハーマイオニーも俺達の訓練に参加する事となった一幕だった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ハロウィーンを目前とした今日この頃。玄関ホールの脇で検知不可能拡大呪文≠掛けたテントの中で露店を開いていた。……特に店名とかは無い。

「これ──“守りの指輪N”を1つ頂戴」

「“守りの指輪N”を1つね──1ガリオンだよ」

「はいどうぞ」

「毎度」

「ありがとう。……これ凄いわね。これからこの店を見かけたら顔を出してみようかしら。……じゃ私はもう行くわね」

「今後とも当店をご贔屓に」

レイブンクロー生をそう見送る。やって来たレイブンクロ
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