第四章
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それじゃあ」
小さく頷き意を決してだ。扉を開けるのだった。
そして数日後だ。暁美は微笑んでクラスメイト達に話した。
「嬉しい・・・・・・」
「よかったじゃない、告白受け入れてもらって」
「橋口君笑顔で言ったんだって?僕からもって」
「それで付き合うことになって」
「ハッピーエンドじゃない」
「確かに怖かったけれど」
告白自体はだとだ。頬を赤らめさせて言う暁美だった。
「字を飲み込んだら」
「度胸が出てね」
「それでいけたのね」
「そう」
その通りだとだ。暁美は言った。
そうしてだ。彼女はだ。周囲に話した。
「大事なことは。今回勉強したことで」
「何だったの?一番大事だったことは」
「それは一体」
「度胸のこと」
それだというのだ。
「それが一番大事だった」
「つまり人という字を書く」
「そのことが大事だったの」
「一番大事だったの」
「そう。そのこともわかったわ」
暁美は静かに言う。
「本当に」
こう言ってだ。それと共にハッピーエンドも味わうのだった。満ち足りた気持ちの中でだ。彼女は今そのことを深く理解していくのだった。
手の平に書く文字 完
2011・10・24
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