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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編  第4話「賭退(チャンス)」Bパート
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か」
天桐がそう喚く一方で、アルベルトは攻撃を受けたことで天桐のシャーマンの存在が分かると、砲塔を動かし狙いを定めようとしていた。
「フン。こいつの装甲はそう簡単に抜けるもんじゃねぇぜ」
狙いをシャーマンに定めると
「今度はこっちの番だ」
ドガァン
パンターの75mm砲の砲口から放たれた砲弾は、外に付き出ていたシャーマンの砲塔の左側面に命中した。
「まだまだ」
三発目の装填が終わった天桐は、撃とうと狙いをまた定めるが、パンターは左側の建物を遮蔽物として隠れてしまった。
「くそ」
シャーマンを移動させ、隠れた方へ向かう。
(よし、後ろから撃てばきっと。)
アルベルトのパンターの後ろを取ろうと後を追う。
パンターの足跡を追って行く。
真っ直ぐだったのが右の路地に入ったのが分かると、天桐のシャーマンも、右に曲がろうとした旋回したその時だ。
いきなり、3件程向こうの建物の隅からパンターが現れたのだ。
「あ!」
突然のことに天桐の頭は真っ白になってしまった。ただ、パンターを、こちらを向いている砲口を見るだけだ。
そう、パンターは待ち構えていたのだ。
アルベルトは、天桐が追ってくるのが分かっていたのだろう。
それを先読みし、罠を張った。その罠にまんまとハマった。
ドガァン
そして、パンターから放たれた砲弾は真っ直ぐシャーマンに向かっていった。

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