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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第47話
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に調べてもらおうと思ってもエラルダ大司教は許可を出さないだろうから無理でしょうけど。)

ティオの説明を聞いたロイドはこれからの方針を考え込み、その様子をレンは静かな表情で見守っていた。

「………―――いずれにしても、この遺跡についての手掛かりは十分すぎるほど掴めた気がします。これ以上は報告書をまとめて専門家に調査を依頼した方がいいかもしれません。」

「そうだな………」

「まあ、それが妥当かと。」

そして考え込んだ後提案したノエルの言葉にロイドとティオは頷き

「そんじゃ、遺跡の調査はこれで切り上げるとするか?」

ランディはノエルを見つめて尋ねた。

「ええ………――――皆さん。ご協力、ありがとうございました!これにて遺跡調査の任務を完了したいと思います!」

その後ロイド達は遺跡の入口まで戻って来た。



「はあ……ちゃんと出られたわね。正直、生きた心地がしなかったわ。」

入口まで戻って来たエリィは安堵の溜息を吐いて呟いた。

「ふふ、お疲れ様でした。それにしても………あの鐘、一体何なんでしょうね。それにあの化物たちも一体………」

「”塔”も不思議な場所だったけどこの”僧院”はそれ以上だったな。それと礼拝堂の裏にあったあの不気味な”儀式の間”か………」

「ええ………正直、教会の遺跡にしてはあまりにも禍々しすぎると思う。500年前、一体何があったのかしら?」

「「……………………………」」

ノエルとロイド、エリィが話し合っている中、ティオとレンはそれぞれ黙って考え込んでいた。



「ま、そのあたりは専門家に任せて俺達はとっとと帰ろうぜ。テーマパークにあるホラーハウスを10回くらいハシゴした気分だぜ。」

「ふふ、そうですね。それじゃあ停車している車両の所まで戻りましょうか?」

「ああ、そうしよう。」

こうして”月の僧院”の”異変”を解決したロイド達はクロスベル市に戻る為に山道のトンネル内に駐車している装甲車の場所へ向かった―――――





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