暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第47話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
えたエネルギーを解き放った。

「――――!?…………」

ノエルのSクラフト―――ブラストストームとエリィのSクラフト―――エアリアルカノンを受けた事によって瀕死の状態になった敵は傷を回復させる為に自己再生を始めた。

「合わせられるかしら、ティオ!」

「はい、お任せください!」

その時レンと視線を交わして同時に頷いたティオはレンと共にその場でそれぞれが持つ魔導杖に集中して、協力技(コンビクラフト)を発動した!

「天光満つる処に我はあり!」

「黄泉の門開く処に汝あり!」

二人が詠唱をし終えると敵は雷の檻に閉じ込められると同時に敵の頭上に電撃が迸る異空間が発生し

「「出でよ神の雷!これで最後よ(です)!インディグネイション――――――ッ!!」」

二人がそれぞれ魔導杖を天へと掲げて叫ぶと異空間から巨大な雷が敵目がけて落ちた!

「――――――!!??」

二人で協力して神の怒りに等しい裁きの雷を呼び寄せるティオとレンの協力技(コンビクラフト)―――――インディグネイションを受けた敵は断末魔を上げながら消滅した!



「はあはあ………」

「な、何とか追い払えた………」

敵の消滅を確認したロイドは息を切らせ、ノエルは安堵の溜息を吐いた。

「い、今の………何だったの?教会の聖典に伝えられている”悪魔”みたいだったけど………」

「本物かどうかはともかく……かなりの霊圧を持ってましたね……」

「さっきの”悪魔”も”影の国”でも見かけたわ。――――最も迷宮(ダンジョン)に徘徊している雑魚レベルだったからさっきの”悪魔”程の強さじゃなかったけど。」

「亡霊、骸骨、化物ときて、最後には悪魔まで出やがったか………一体どうなってんだ、この遺跡は………?」

エリィ達がそれぞれ自分達が戦った”悪魔”について考え込んでいる中ロイドは目の前にある屋上に続く階段に気付いた。

「………多分、位置的にあの上が鐘楼になるはずだ。とにかく調べてみよう。」

「ええ………!」

階段に気付いたロイドの提案にノエルは頷き、仲間達と共に屋上に上がって、不気味な音を出し続ける鐘楼に近づいた。



「この音は………」

「鐘が共鳴している………?」

「………ひょっとして………この共鳴音が”場”を作っていた原因かもしれません。」

「なに………?」

「ど、どういうこと?」

「詳しい原理はわかりませんが………この鐘を中心に何らかの”場”が遺跡全体を包み込んでいるのが感じられます。ですからこの共鳴を止めればあるいは………」

「………”何か”が治まるかもしれねぇってか。」

「その”何か”が治まればこの遺跡に起こっている”異変”も治まる可能
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ