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暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】
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プロローグ V
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白夜SIDE



マドカが家に帰ってから数日後。マドカが千冬の元へ戻ったニュースは“親の理不尽で引き裂かれた姉妹の再会”として取り上げられてマドカはすっかり時の人になった。けれど今だ行方不明の俺の件についてはかなり悲しんでたらしく、マスコミの記者会見でその事を指摘されたマドカは泣き崩れて会見が中断せざるを得ない程にショックだったらしい。
これには罪悪感は抱いたけど、もう俺は後戻りすることは出来ない領域に居るから仕方ないんだ。申し訳ないけど解ってくれ、千冬姉…マドカ……

それともう一つ、マドカは〈ファントムタスク〉から連れ戻した時には既にイギリスから強奪されてた第3世代IS サイレント・ゼフィルスを所持してたそうで一時期問題になったけど、千冬が上手く根回しをして更にマドカが日本の国家代表候補生になった事で、イギリス側が口を出さなくなったおかげで騒ぎは収まってくれたみたいで良かった。


そしてマドカを連れ戻した頃には千冬は専用機を凍結させて現役から引退、今はIS操縦者を育成するIS学園の教師として生徒と他の教師から注目の的になってるそう。そしてマドカに至っては既に専用機持ちという訳で飛び級扱いでIS学園に入る事が決定、今年の春に通ってる学校を中退してIS学園に入学するらしい。


どうせなら妹の晴れ舞台を見てやりたいとこだけど、俺は立場上そういう訳にもいかないから、次の依頼を遂行するべく闇に姿を消した。

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千冬SIDE



私がIS学園の教師になってから始めての正月休み、クリスマスイブに戻って来た生き別れの妹のマドカと自宅で過ごしている。
たく…学園では生徒が煩いし、副担任の山田先生も頼りないからストレスが溜まるし困る……

マドカ「姉さん、兄さんは…もう帰って来ないのかな?折角会えたのに…また居なくなって……」

オマケにマドカがこれだからな、悩みの種は増える一方だ……

千冬「何、あいつの事だ。何かあればまた姿を見せてくれるだろう、その時を待つまでだ」

マドカ「そう…だよね。私達がちゃんとしてないと、兄さんは悲しんじゃうだろうしね。しっかりしなきゃ」

千冬「その息だ。お前は今年からIS学園に入るのだからな、一夏に晴れ舞台を見せれると思ってやらんとな」

マドカ「うん!」

それにしてもあいつ、一体何があったんだ?
ドイツに居た色々と調べてみたが結果は解らずじまい、暗部に長けてる更識にも調査を依頼したがコッチも不発だったからな。
出来れば戻って来て話を聞けたら嬉しいが、奴の事だから滅多に姿を見せる筈も無いし、先が思いやられる……
だが一夏、またお前に会った時は必ず聞き出してやる、そして謝らせてもらうからな。お前に何があっ
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