11話
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活に関わっているから、他のことに意識を割いている場合ではなかった。
セシリアも特に疑問としていないのか泰然とした態度でその様子を眺めていた。
だが一夏だけは暗い顔をしている。そして迷いなく右手を挙げた。
「先生、質問です」
「はい、織斑くん」
「俺は3人の中で1番成績が悪かったのですが、なんでクラス代表になってるんでしょうか?」
今回の模擬戦の結果を纏めると以下のようになる。
1位 月夜 鬼一 1勝0敗1分
2位 セシリア・オルコット 1勝1敗0分
3位 織斑 一夏 0勝1敗1分
そんな結果があるにも関わらず、なんで2人も上がいるのに自分がクラス代表を務めることになっているのかが理解出来なかった。
その言葉に千冬が答える。
「月夜に関してはクラス代表を辞退した。その理由は確認した上で承認している。流石に生活がかかっているということであれば、それを優先させるつもりだ」
どこか必死な様子で書類に目を通しながら英語で書き直している鬼一の姿を、千冬は僅かに苦笑しながら横目で見る。
千冬の言葉にクラスメイト全員が鬼一を見て「……生活?」と言いたげな表情で見やる。セシリアも疑問なのか鬼一の姿を見る。クラスメイトは分からないだろうが、セシリアから見たら鬼一が焦っているというのはなんとなく伝わった。
鬼一からすればそれも半分は本音なのだが、クラス代表になって事務仕事などで時間を割くことは出来ない。そんな暇があるなら1秒でも多くISに関する勉強やトレーニングに時間を費やしたかった。
クラス代表になれば戦いの経験には困らない、とも考えたが学園最強と戦う約束を取り付けているし、セシリアも鬼一の実戦形式のトレーニングに付き合うことを約束している。必要なら自分から頭を下げに行って他のクラス代表と模擬戦すればいい以上、鬼一にとってクラス代表になるメリットはもう感じなかった。
鬼一に関しては理解したが、まだセシリアがいる以上一夏は納得出来ない。
「ですけど、セシリアもいるじゃないですか」
その言葉にセシリアは立ち上がり、首を横に何度か振って穏やかに喋り始める。
「いえ、わたくしの過去の行いを考えればクラス代表には相応しくないでしょう。それに織斑さんには鬼一さん以上にISの経験が足りていません。ですが、クラス代表になれば模擬戦の機会も増えて補うことも可能でしょう」
その言葉に一夏は顔をしかめたままだ。理解は出来るが感情はまだ収まりがつかないと言った感じだろうか。
「いやー、セシリアわかっているねぇ!」
「そうそう。せっかくうちのクラスには男子がいるんだから、同じクラスになったんだったら持ち上げないとねー」
「織斑くんは
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