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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第55話:噂を信じちゃいけないよ。
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、ケーキを奢ってやっただけだ」
「え……リューナさんって……陛下の娘さん!?」
王家のプライベートの事を知らされているレクルトは、俺の言葉に声を潜めて聞き返す。

「ウルフ君……君って奴は、陛下の娘さん3人に手を出しちゃったのかい!?」
「ケーキを一緒に食っただけで、何でそうなるんだよ!?」
有難い事にリュカさん以外には俺の望んだ噂が浸透している。

「ケーキと一緒に彼女を喰べちゃったんじゃないの? 皆その噂で持ちきりだよ」
「馬鹿が! そんな危険な橋を渡れるか。マリーの性格を知ってるお前ならば解るだろう」
一番の馬鹿は俺だ。そんなマリーの性格を知っていて浮気しちゃってるんだから(泣)

「そうなんだけど……じゃぁこんな所で油売ってないで、早く姫様達に言い訳した方が良いよ」
「何だ『言い訳』って? 嫌な言い方だな。俺が悪い事してるみたいじゃないか!」
ごめんなさい、悪い事してます。

先刻(さっき)マリー様とリューノ様に会ったとき、この噂を話しちゃったんだよね。凄く怒ってたよ、二人とも……」
「お前馬鹿か!? お前は先刻(さっき)まで俺が浮気してると思ってたんだろ? だったら友達として庇うくらいの事をしても良いんじゃねーか? 何ベラベラ喋ってんだよ!」

でかしたレクルト!
これであの二人を騙しきる事が出来る。
リュカさんを楽しませてやるのは気に入らないが、現状では俺に選択肢が存在しない。

ピクトルさんとの事は……そうだなぁ……
うん。追々考えよう!

ウルフSIDE END



(グランバニア城・プライベートエリア・食堂)
アルルSIDE

「だから何度も言わせんな。リューナとは偶然会って、美味いケーキの店を知ってるって言ったから、家族としてご馳走してやったんだよ!」
巷に流れる噂の所為で、マリーちゃんとリューノちゃんから攻められてるウルフ。
自業自得感は否めないけど、モテる男は大変そうだ。

ティミーも昨晩浮気疑惑が浮上したけど、今朝問い詰めたら違う事が判明した。
キャバクラという場所のシステムを、ティミーなりの解釈で説明され(後ほどリュカさんから正しいシステムを教わった)、彼自身に全く浮気心が存在しない事(こんど一緒に行こうと誘われた)から、我が家の修羅場は回避された。

しかしウルフの方は正念場みたいだ。
デートしたとされる女性の正体がリュカさんの娘であるリューナだと判っても、彼女にも手を出したのではないのかと疑われる始末。

ティミーが疑われないのは、前科もなく日頃からそれらしい言動も見受けられないからだろう。日頃の行いは大切だ。
しかし不思議なのはリュカさんがこの事を知っても、『ふ〜ん……』と言ったきり興味を示さない事だ。その所為で|お義母様《ビアン
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