第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
た事ないわね...。少なくとも転生は関わっているのだろうけど。)」
転生...魂を輪廻の輪に戻し、新たな生命として生まれ変わらせる...。
当然、その際に生前の記憶は失う。...稀に前世の名残を持っている者もいるけど。
...もしかして、“転生者”って記憶がそのまま残っている者の事かしら?
優輝と緋雪、司や目の前の彼の魂だって、明らかに練度の違う魂だったし。
「....だとしたら、とんでもない勘違いね。」
「....なに?」
...あぁ、口に出てきた言葉に反応したわね。ちょうどいいわ。
「“転生者”というのはよく知らないわ。でも、私と葵は式姫としての志がある限り、現世にいる護るべき人の子を護るのが使命よ。....それに、変わりなどないわ。」
「何を以ってあたし達を“転生者”と言っているのかは分からないけど、優ちゃんも護るべき人の子。...害を為す気なら、相応の対応をさせてもらうよ。」
彼の魂も優輝たちと同じように常人よりも練度はある。
だけど、それだけしか分からず、他は得体が知れない。
だからこそ、私達は一瞬の隙も見せる事ができない。
「くっ...記憶も改竄されてるのか...!」
「(呆れて何も言えないよ...。)」
飽くまで自分の推測が正しいと思い込んでいる彼に、葵もさすがに呆れる。
...もう、問答するのも面倒ね。
「...はぁ、思い込みも大概にしなさい。」
「思い込みじゃない!くそ...!あいつめ...!」
明確な根拠もない。確固たる証拠もない。
それなのに、どうして思い込みじゃないなんて言えるのかしら?
「一度頭を冷やして、客観的に考えなさい。」
「っ!?」
地面を軽く蹴り、一瞬で彼の懐に入り込み、顎を一閃。
彼の防御力を貫き、脳を揺らす事であっさり気絶させる。
「容赦ないね。」
「こういう類は、一度思考を中断させないとどんどん深みに入るのよ。だから、一度気絶させた方が良いのよ。」
「同感だね。」
第一、今はそれをやってる暇はないでしょうに...。
「とりあえず、長椅子あたりに寝かせておくわ。」
「そうだねー。」
さて、そろそろ優輝の所に戻りましょうか。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ