第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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それも、21個全て...な。」
「....厄介な事になったな...。」
とりあえず、招集についての説明が終わり、一度解散する。
その中で、僕はポツリとそう呟いていた。
―――以前の時と違い、ジュエルシードは全て一か所にある。
―――その全てが力を発揮した場合、全員で当たらなければならない。
―――...皆、気を引き締めておくように。
「(願いを歪めて叶える願望石。ジュエルシードか...。)」
説明の際に言っていたクロノの言葉を思い出しながら、僕は思考する。
「(あー、ムートの記憶が蘇ったから余計に忘れてたなぁ...。まさか、“原作”に出てきたロストロギアが関連してるとは...。)」
もうほとんど覚えていないが、“原作”一期のキーアイテムがそのジュエルシードだったはずだ。...尤も、願いを歪めて叶える程度しか覚えてないが。
「....数は21個。一つ一つが世界を滅ぼしうる力を持っている。....確かに、そんなのが一か所に集まってて、全てが猛威を振るう場合なんて....想像したくないな。」
「むしろ、これだけで足りるのかしら?とでさえ思ったわ。」
「今までの仕事なんてお遊びだったって言えるくらい、厳しい戦いになりそうだね。」
いつの間にか椿と葵が会話に入ってきていた。
いや、まぁ、二人とはいつも一緒に行動してるから当然なんだが。
「...っと、まだここに居たのか、優輝。ちょうどよかった。」
「クロノ?」
一度リンディさんに報告しに行っていたクロノが、戻ってくるなり話しかけてくる。
「椿と葵もいるが...まぁ、同居してる二人なら問題ないだろう。」
「...何か話が?」
その言い分からするに、僕への個人的な話でもあるのだろう。
そう思って、聞いてみる。
「...優輝の両親の事についてだ。」
「っ、なるほど...。」
確かに、できるだけ個人的な話にした方がいいな。
「事件当日の日にちから調べた結果、車内にあった人影について分かった。....当時、転移系のロストロギアを持った次元犯罪者がいてな。同時刻、行方が掴めなくなっていた。」
「っ....つまり、転移系のロストロギアに、両親は巻き込まれた...?」
管理局から逃げ回っていた犯罪者が、そのロストロギアを使用。それで両親の車内に転移し、再度ロストロギアを使用。それに両親は巻き込まれた...と。
おそらく、こんな感じなのだろう。
「ああ。そして、その次元犯罪者はつい最近、見つかった。...まぁ、見つかったと言っても捕まえた訳じゃない。さらにロストロギアを盗んで逃げ
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