第三章〜忍び寄る叡智〜 第45話
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丸くしているロイドにノエルは説明を続けた。
「当初、調査に当たっていたベルガード門の部隊は撤収………タングラム門のお前さんたちにお鉢が回ってきたってわけか。」
「ええ………それで昨日、何人かの隊員と調査に入ってみたんですけど………気味の悪い魔獣ばかり現れてみんな腰が引けてしまって………」
「うふふ、興味がそそられるお話になってきたわね。」
「ちょ、ちょっと待って。………もしかして………幽霊退治の手伝いを私達に?」
ノエルの話をレンが興味ありげな表情で聞いている中、エリィは若干表情を引き攣らせながら訊ねた。
「い、いえ………あくまで遺跡内部の調査が目的なんですけど………やっぱり駄目でしょうか?」
「う、うーん……遺跡の調査と言われても俺達もどうすればいいのかさっぱりわからないけど………―――君がここを訪ねたってことは何か心当たりがあるんだな?」
「………さすがはロイドさん。実は……その化物と戦った時なんですけど。導力魔法の効き方が普段と違う感じがしたんです。」
「なんだって………!?」
「それって、もしかして………」
ノエルの話を聞いたロイドは真剣な表情をし、エリィは驚きの表情をし
「以前このメンバーで入った”星見の塔”と同じ………時・空・幻の上位三属性が働いていたような感じですか?」
ティオは話を続けて尋ねた。
「うん………あの時の事を思い出しちゃって。それで、皆さんにも見てもらってご意見を伺えないかなって………」
「なるほど……」
「それで支援課の方に………」
「皆さん、お忙しいのは重々承知しているんですけど………このままだと、また司令閣下が放置しろとか命令してきそうで………」
「ま、あの事なかれ主義の司令だったらあり得そうだな。」
「普通に考えたらそんな所、ほおっておいたら後で絶対何か問題が起こるでしょうね。」
「うーん…………みんな、せっかくだから曹長に協力してみないか?市外の活動にはなるけど何だかちょっと気になるし。」
困っている様子のノエルを見たロイドは考え込んだ後提案した。
「そ、そうね………」
「わたしの方は異存ありません。」
「レンも問題ないわ。……というか今の話を聞いて、むしろ興味が湧いてきたくらいよ♪」
「俺も問題ないぜ。お嬢の方はどうやら、気乗りがしないみたいだが?」
ロイドに尋ねられた仲間達は目を逸らして頷いたエリィ以外頷き、エリィの様子に気付いたランディはからかいの表情で指摘した。
「そ、そんな事ありません。幽霊が怖いなんてそんな子供みたいな―――あ。」
「語るに落ちたか。」
「クスクス、エリィお姉さんの弱点、発見
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