第三章〜忍び寄る叡智〜 第45話
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ル市の北口にいるんです。これから伺ってもいいですか?」
「ああ、待ってるよ。そうだ、よかったらランチでも食べていくかい?パスタでよかったら簡単に用意しておくけど。」
「い、いえ、そこまでは………」
ロイドの提案を聞いた通信相手―――ノエルは断りかけようとしたが
「………すみません………よかったらお願いします………」
通信越しに空腹の音が聞こえた為すぐに自分の言葉を恥ずかしそうな様子で撤回した。
「はは、了解。それじゃあ急いで来てくれ。」
「はい!」
そして通信を終えたロイドは自分の席に戻った。
「誰からの連絡だったの?」
「ああ、ノエル曹長だった。何だか俺達に相談があるみたいだけど………」
「へえ、珍しいこともあるもんだな。」
「なになに、だれか来るのー?」
「ええ、警備隊のお姉さんです。」
「けーびたい?」
自分の質問に答えたティオの話を聞いたキーアは首を傾げていた。
「ランチがまだみたいだから追加でパスタを茹でておこう。」
その後支援課のビルに来たノエルはキーアが作ったパスタをご馳走になった。
「ごちそうさまでした。―――凄く美味しかった!これ、本当にキーアちゃんが?」
「うん、そだよー。したごしらえ……だっけ。それはロイドがしてくれたけどー。
「いやいや、それでも十分すごいよ!うーん、キーアちゃんの噂はフランから散々聞いてたけど……まさか可愛い上にこんな特技まで持ってるなんて!」
「はは、フランはキーアの事をすごく気に入ったみたいだからな。」
「端末で話す度にキーアと話をさせて欲しいっていつも頼んできてますよね。」
「傍から見たら通信の目的が仕事じゃなくてキーアのようなものよね。」
ノエルの推測を聞いたロイドは苦笑し、ティオは静かな表情で呟き、レンは呆れた表情で呟いた。
「あはは、ウチの妹、可愛い子には目がないんで……」
「ねえねえ、ノエルってフランのおねえさんなのー?そういえばカミの色がおんなじだしカオもそっくりだねー。」
「そ、そうかな?あたしはあの子みたいに可愛いタイプじゃないけど……あっと、危うく本題を忘れるところでした。―――その、さっそく話をさせてもらっていもいいですか?」
「ああ、構わないよ。」
「確か、山道の外れにある遺跡についての話だったか?」
「ええ、それが………」
そしてノエルはロイド達に事情を説明した。
「―――幽霊が出る遺跡、だって?」
「………そうなんです。正確に言うと、幽霊というか言い伝えの化物というか………とにかく、見た事もないような不思議な魔獣が出没して………」
事情を聞いて目を
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