第24話「だいがく」
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「っ、わかった。とりあえず空いてる部屋を使おう。」
悠里を連れ、三人の案内の下、大学内を案内される。
「じゃあ、私が見ておくわね。」
「先生...別に私は...。」
「とにかくゆっくり休んで。悠里さんの思ってる以上に疲れてるのよ。」
空いてる部屋を使わせてもらい、悠里をそこで休ませる。
一応、先生に付いてもらうから、なにかあっても大丈夫だろう。
「...もしかして、彼女...。」
「...察しの通り、ちょっと精神がな...。」
大人しい感じの黒髪の女性がそう言う。
まぁ、ぬいぐるみに向かって話しかける所を見ればな...。
「やっぱ普通はそうなるのかぁ...。香織せんせーが連れてきた子は、香織せんせーがいたから大丈夫だったのかね?」
「あの子も恐怖で喋れなくなってるから、無事じゃないよ。」
...会話を聞く限り、母さんは誰かをここに連れてきているみたいだ。
それも、おそらく俺達より年下の。
「そういえば、彼女...どこかで見たような...。」
「そう?記憶にないけど...。」
「見た...というより、既視感?面影って言うのかな...?」
そんな会話を三人の内二人がする。
....が、気にしても仕方ないとすぐに打ち切ってしまった。
「それで、皆は今までどこにいたの?」
「高校だよー。」
今度は由紀にそんな事を聞く。
「へー、高校って言ったら結構離れてるじゃん。凄いね。」
「うん。そこで学園生活部っていうのをやってたんだよー。」
「お、おい、由紀...。」
ナチュラルに会話する由紀に、胡桃が敬語を使わないのを指摘しようとする。
「あ、敬語とかいいよ。そういうの面倒でしょ。」
..が、別にいいと言われる。...まぁ、現状そういうのは気にしてられないからな。
「遼!」
「あ、母さん。」
すると、そこで母さんが戻ってきた。...傍らに小さい女の子を連れて。
「あ、香織せんせー。話は付けてきたの?」
「一応ね。この子がいるから早々に退散させてもらったわ。」
そう言って母さんはその女の子を撫でる。
...この子、誰かに似てるような...。
「あの...その子は...。」
「あぁ、この子?私、小学校の先生で、唯一助けれた子なの。」
皆も気になってたようで、美紀が代表して聞く。
...母さんでも一人しか助けれなかったのか...。
「...やっぱり小学校に行った時、三階にあったバリケードのある部屋と死体だらけの部屋は...。」
「遼たちもあそこに行ったのね。...その通り
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