第24話「だいがく」
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..。」
「げ、元気な人ですね...。」
やっぱりと言った風に、皆が少し引く。
「というか、どうしてここに?大学から来たみたいだが。」
「銃声が聞こえたから、外の様子を見たら遼らしき人影を見つけたのよ。」
「...それで走ってきた...と。」
...相変わらず行動力のある母さんだ...。
「母さんは無事だったのか?大学から出てきたって事は手荒な歓迎されたんじゃ...。」
「ええ。正面から叩き潰したわよ。」
「...よし、俺達もそれで行こう。」
「待て待て待て待て!」
母さんがやって成功したのなら俺達もやっていいはずだ。
そう思って決定しようとしたら、胡桃に止められた。
「...というのは冗談で、威嚇してきたから誠心誠意込めて“お話”したわ。」
「...あぁ、納得。」
“お話”なら仕方ない。“お話”なら...。
「....積もる話はここでしない方がいいわね。同じ大学内でも、穏便派の所があるわ。私から伝えておくから裏門に回って頂戴。」
「わかった。」
一度話を打ち切り、母さんの言うとおりに裏門を目指す事にする。
「...信じていいのか?」
「母さんは人を貶めるような性格はしていないし、こんな所で嘘ついて良い事なんて一つもないからな。信頼できるに決まってるさ。」
「...そうか。」
そうと決まれば裏門に行くため、俺達は車に乗り込む。
「....と、来た来た。」
大学は大きく、裏門に回るのに少し時間をかけたが、それでも到着の方が早かった。
しばらく待っていると、誰かが来て門を開けてくれた。
「(...なるほどね。)」
門を開けてくれた面子を見てみると、誰もが戦闘はできなさそうな雰囲気だった。
確かに、穏便派らしい。
とりあえず、中に入れてもらい、俺達は車を降りる。
「お疲れ様、大変だったっしょ。」
「香織せんせーから話は聞いたよ。」
すると、三人...おそらくここの大学生が出迎えてくれる。
「あー...あなた方は?」
「さっき会ってた武闘派とはまた別のグループだよ。」
俺がそう言うと、茶髪で巻き毛の女性がそう答える。
「まぁ、とりあえず...聖イシドロス大学へようこそ!」
そう言って、眼鏡をかけた女性が手を差し伸べてくる。
「...お世話になる。」
「学園生活部、再スタートだよ!」
握手した俺の手に、由紀が手を添え、そう言う。
おい、眼鏡の女性が困ってるぞ。
「...とりあえず、ゆっくり休める所はないか?精神的に参ってる奴がいるんだ。」
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