第43話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
られるとロイドは答えにくそうな表情をした。
「んー、ダメだったらガマンするけどー…………」
「い、いや………そうじゃないんだ。この病院に泊まるのはキーアだけなんだよ。」
「そーなの?それじゃあロイドたちはどこに泊まるのー?」
「俺達はいつも通り、支援課のオンボロビルだよ。でも、毎日ちゃんとキーアの顔は見に来るから―――」
キーアの質問に答えた後、説明を補足しようとしたが
「ヤダ。」
「………え。」
キーアは説明の途中で否定して説明を中断させ、そして椅子から立ち上がった。
「………ロイドたち、キーアのことをヨソのコにしちゃうつもりなんだ。キーア、いらないコなんだ!」
「そ、そんな訳ないだろ!?」
「少しの間だけここで泊まるだけよ。その後は、今まで通りみんなで一緒に暮らせるわ。」
自分達を睨むキーアにロイドは真剣な表情で答え、レンは説明したが
「そんなの知らないモン!ぎるども、びょーいんもキーア泊まりたくないモン!」
キーアは聞く耳を持たず、ロイド達を睨んだ後走ってロイド達から離れ
「キ、キーア?」
「ロイドのばか!!」
自分の行動に戸惑っているロイドを睨んで大声で叫んだ後、走って部屋を出て行った。
「ちょっ、キーア!?」
「クス、怒らせちゃったわね。」
「ああもう………すみません先生。せっかくの話でしたけど………」
キーアが部屋を出て行った後レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ロイドはヨアヒムに謝罪した。
「ハハ、あの調子だと無理強いはかえって逆効果だね。まあ、結果が出るかどうかもわからない検査入院だ。キーア君が落ち着いてから改めて検討してみたらどうだい?」
「はい………」
ヨアヒムに尋ねられたロイドは頷いた。
「まあ、記憶が戻るのを気長に待つのもいいだろう。何かあったら相談に乗るからいつでも連絡してくれたまえ。こちらも記憶障害について幾つか症例を調べておくよ。」
「………ありがとうございます。」
「………その時はよろしくお願いします。」
その後研究棟を出たロイド達はキーアを捜し始めた―――――
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ