第6章
体育館裏のホーリー
第109話 交流戦、始まります!
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中から眷属のサポートに徹していたディオドラが孤軍奮闘し、結果、ディオドラが勝利した。
その際、ディオドラが急激に力を上げたものだから、みんな訝しげ思っているのだ。
「……なんだよ……あれ……?」
「……明らかに急激に力を上げたね。それも、異常な程……」
「……部長、ディオドラはあれ程の力を持つ男だったんですか?」
「……いいえ、私の知る限りでは、ディオドラはあそこまでの力は無かったわ」
俺の質問に部長はそう答える。
それを聞いて、皆はますます訝しげになる。それ程までに、ディオドラの急激なパワーアップは異常だった。
ふと、アーシアの方を見ると、不安そうになっていた。
イッセーと奴との勝負の事を思い出し、負けてしまった時の事を考えているのだろう。
「アーシア、負ける事なんて考えるな。俺は…俺達は絶対に勝つんだからさ!」
「そうよ、アーシア。確かにディオドラのあの力は驚異的だわ。でも、私達だって日々強くなっているのよ。だから、余計な心配はしなくて良いのよ?」
「はい!」
イッセーと部長の言葉を聞き、笑顔を浮かべるアーシア。
今の映像を見て、士気に影響するんじゃないかと心配したが、どうやら良い方向に影響したようだな。
ー○●○ー
あの後、俺達はいつも通りに過ごして夕食を摂っていた。
「イッセーさんと小猫ちゃんはまだ悪魔のお仕事ですか?」
「ええ。急に入ってしまって」
イッセーと塔城は急な指名があって、今この場にはいない。
それから、部長もディオドラ戦に備えて、作戦を練っている為、この場にいない。
ふと、アーシアの方を見ると、あんまり食が進んでいなかった。
「アーシア、まだ、ディオドラとの事が不安なのか?」
「は、はい……」
みんなが負けるはずが無いと信じてはいるんだろうが、やはり、まだ不安はある様だな。
「アーシア、心配いらないよ。イッセーが必ず君を守ってくれるさ」
「ええ。私達にはイッセー君がおりますもの」
「そうだよ〜、アーシアちゃん。あんなの、イッセー君がパンチでド〜ンだよ」
「……そんなに簡単じゃないと思うけど……まあ、イッセーを信じて良いと思うわよ」
「珍しく素直だね、燕ちゃん?」
「……ッ…うっさいわよ!」
「ふふ、私もそう思うよ。イッセーさんがいれば安心ですよ、アーシアさん」
「イッセー兄ならなんとかしてくれるよ。だから、不安を感じる事は無いよ、アーシア先輩」
みんな、イッセーの事でアーシアを安心させようとする。
アーシアを一番安心させるには、イッセーの事を切り出すのが一番良いと分かっているからだろう。
もちろん、皆、そう言うだけの信頼をイッセーに寄せている。
「は、はい!そうですよね!」
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