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逆襲のアムロ
34話 狂宴 3.10
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ーニアは生きているか」

「問題ありません。腕の具合によりますが・・・」

アレンはモニターで?がれたジムの両腕部分を確認した。

「大丈夫そうだ。誘爆の危険性は低いだろう。抱えながらではあの黒いのに追いつかれてしまう可能性がある。あれだけ動いていて奴が種切れになれば問題ないが、可能性がないわけではないからな」

アレンは望遠で離れたところ、つまり黒いモビルスーツが荒れ狂っているところを見ていた。その付近で幾度も花火が見て取れた。

「分かりました。エンジンを起動します」

クリスは部隊と分かれて、一路ネェル・アーガマへ向かって行った。

* 連邦議事堂内 第●会議室 予算委員会 

コリニー派、それ以外の反対派閥、中立派閥と各会派の主張と論戦が大体落ち着きをもたらしていた。
この委員会の手法は昔のイギリスの国会に似た仕様だった。互いに論戦し合い、議論に議論を尽くす。

コリニー派はメディアの予想通り、内戦状態になりつつある事態の原因は連邦の施政にあることでそれを反省し、より緊縮統制を図り秩序を保つ。市民の安全と生命を守る上での政治指導を行っていく。勿論人権を守ることを念頭に。ブレックス、ガルマの派閥は市民の思想の自由は権利であると主張し、それを制御することが今の事態を招いている。連邦はより緩和政策を取り、仮に国として独立してもそれに干渉するのは制限すべき、思想の制御は一体何の目的かと質疑していた。

コリニーがそれについて回答した。

「・・・ガルマさんはジオン出身でいらっしゃる。経験はとても大切な事です。それを踏まえての答えであります。熱狂した市民はコロニー落としなど愚挙、暴挙を考える。これも連邦の失策に一つです。彼らの主張を当時真剣に議論していれば、彼らも殺人という行為踏むことはなかった。不幸に見舞われることはなかった。そう思うととても心が痛む・・・」

コリニーは目を閉じ、手を胸に当てていた。その行為にガルマは心の中で「偽善が」と罵っていた。

「故に手段として制限かけることが必要ならば已む得ない。それで市民の生活が守れるならば」

「いや、それは反対運動している市民の弾圧を続けるということを是とする答えだ。彼らも市民であり、その運動はあくまで政府批判に他ならない。それを統制するなど・・・」

「ガルマさん、現実を御覧なさい。エゥーゴ、カラバの様な反政府組織を謳った団体が現政体を批判するだけならまだしも実力行使で各地でまるで内戦状態に陥っている。地球のプラント事業もその余波を受けて従業員の生命にかかわる故政治決断で避難を余儀なくされた」

「それは!現政権の・・・」

ガルマが否定に食いつこうとしたところ、コリニーが手を挙げて制した。ブレックスはガルマの後ろで座っている。足と両腕を
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