34話 狂宴 3.10
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残った右腕をダグラスの機体の鎌を持つ左腕を掴んだ。その動きが迅速過ぎた故にダグラスは動きが遅れた。ダグラスは右腕をデルタプラスが掴んだ右腕を掴みねじ切ろうとした。アムロはその動きから右足のバーニアを全開にし、ダグラスが掴みかかった右腕を縦に蹴り上げ、腕の関節もろとも破壊した。
「なんと!」
ダグラスはアムロの動きに感嘆を漏らした。ダグラスは後方へ下がろうと試みたが、アムロの掴んだ腕がそれを阻む。ダグラスは胸部のバルカンをアムロに喰らわした為、アムロは腕を放し離れた。ダグラスは勝機と見て、鎌を手首でまるで扇風機の様に回し始めアムロへ詰め寄った。
「(あの鎌、邪魔だな。どうするか・・・)」
既にビームライフルを棄てていたアムロはビームサーベルを出していた。アムロは鎌の向きとは逆に回り込むように動いた。ダグラスはそれを追うように旋回していた。一向にアムロはダグラスへ攻撃を仕掛けなかった。ダグラスもアムロの動きを追うために旋回を努めていた。
「アムロ・・・どこから仕掛けてくるか・・・」
ダグラスがそう呟いた。ダグラスの機体のバランス問題はこのサイコフィールド場において解消されていた。アムロは動きながらもダグラスの機体を観察していた。
「全くバランスを崩さない。この場のせいか。ならば少し無茶をしてみるか」
アムロは渦の様にダグラスへ急接近してみた。ダグラスに緊張が走る。ダグラスは扇風機鎌をアムロに向けた。タイミングはドンピシャだった。向かってくればこのまま細切れになると思っていた。しかし、
「中心軸が見えた。ピンポイントで狙わせてもらう!」
アムロはまるでフェンシングの鋭い突き刺し様に扇風機鎌の中心軸へサーベルを突き立てた。ダグラスの機体の左手が粉砕した。持つ手の鎌も真左に吹っ飛んでいった。
「ぐ・・・アムロ!」
ダグラスの機体はその衝撃で後方へ退き、アムロは更に詰め寄った。
「大将!これで終いだ!」
アムロはダグラス機の残った左腕と両足を完全切断し、両羽のスラスターも切り込み行動不能にした。
「・・・負けか・・・」
ダグラスは観念するとダグラスの起こしていたサイコフィールドが途端に消え去った。それに気付いたアムロもバイオセンサーのレベルを落とした。
「ふう・・・大将。貴方は軍法会議に掛けられるだろう。覚悟してください」
「無論、そのつもりだ」
「あと、彼らに撤退するように・・・」
ダグラスは目を閉じ、少し間を置いてからアムロへ回答した。
「それはできない。彼らは自由意思の下動いている」
アムロは激高した。
「バカな!無駄死にだと何故分からない」
「それを無駄だと思うアムロ君は世界の本当の怒りを知ることはできん」
アムロ
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