34話 狂宴 3.10
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いた時の話だ!」
「そんな死体らを政府が何故不利になるように、貶める形で残しておく。私ならば隠すね。まず非人道的なことをして私に何のメリットがある?保険を掛けるならばあらゆるデメリットを排除しますね」
ガルマがグッと声が詰まった。ダメだ勝てないと思った。ブレックスはセイラに耳である知らせを聞いて立ち上がりガルマの肩に手をのせた。
「ガルマ君、これまでだ。採決は欠席しよう」
「ブレックス議員!ここまできて・・・」
「いいんだ。頑張った。あとは本会議にでの決議に臨もう」
そう言ってガルマは目いっぱいの我慢に努め深呼吸をして、ゴップに告げた。
「はぁー・・・議長、発言終わります」
そう言ってガルマとブレックスは部屋を出ていった。コリニーは着席しゆっくりと目を閉じた。
エゥーゴ派閥を粉砕して仕事を終えたがゴップのニュータイプ思想肯定な憲章発言のタイミングについて考えていた。
「(終わったか。しかしゴップの憲章発言の始末はどうするべきか・・・)」
コリニーそう思いふけっていると、エゥーゴ派閥の議員はぞろぞろと採決欠席のため部屋を後にしていった。ゴップは退出する議員たちを眺めている最中ハッとし、若干冷や汗をかいていた。
「(まさか・・・あやつが・・・)」
* 議事堂内 通路
ブレックスは早歩きだった。ガルマがそれを追うように掛けていった。
「ブレックスさん、何故部屋を出たのですか?」
早歩きながらガルマを見てはまた前を向いた。
「何故ってここが戦場になるからだ」
ガルマは驚いた。ブレックスは話を続けた。
「セイラ、イセリナ両名がカミーユと連絡を取り合っていた。カミーユが捕捉していた大型機がダカールを襲来する。もうすぐコリニーは自ら撒いた種に悩まされる。因果応報ってことだ」
ガルマは複雑な顔をした。イセリナも知っている?しかし・・・
「私が知らないとはどういうことですか?」
「君は実直過ぎる。搦め手というものを君は快く思わんだろうからな」
ガルマは話の流れからカミーユが敢えて危険をダカールに持ち込んだことについて言及した。
「つまりカミーユは知って見逃していたんですか!」
「厳密にはカミーユ単機で何とかできる代物でなかったと言う方が正確だ」
「何故コリニーが・・・」
「因果応報か?その大型機こそがムラサメ研究所からの代物だからだ。ラー・アイムに搭乗しているユウ・カジマから調べが付いている」
そう話しをしていると既に議事堂の外に出ていた。既にセイラ、イセリナ両名がハイヤーを手配していた。
「議員、こちらへ・・・」
2人は車に乗り込みセイラたちも同乗し議事堂から離れていった。
* ダカール市郊外
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