34話 狂宴 3.10
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。ゴップの調べはまず間違えは無い。
ローナンは席でワナワナ震えていた。このままでは連邦の威信が無くなってしまう。その恐怖に。
「因みに君の先祖のリカルド・マーセナスの指紋も出ている」
つまり真物だということだとローナンは悟った。ローナンは恐る恐る遠目で条文を上から下を見た。するとやはりあるはずがない最後の条文があった。ゴップは話続けた。
「さて、最後の条文は・・・皆が目にしたことないものだ。えーと・・・」
第15条
一,地球圏外の生物学的な緊急事態に備え,地球連邦は研究と準備を拡充するものとする。
二,将来,宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合,その者たちを優先的に政府運営に参画させることとする。
予算委員会内は沈黙した。ゴップはさらに話続ける。
「第7条の 地球連邦は,大きな期待と希望を込めて,人類の未来のため,以下の項目を準備することとする から言えば、この第15条は宇宙で活動している者達を認めるようにと連邦の在り方としてコリニー君が提案した連邦の統制は反するものだと私は思う」
コリニーは沈黙していた。余り動揺がない様子。ゴップはそれを見てコリニーもこの真物のことを知っていたと思った。どのようなルートかは知らない。まあ与太話や都市伝説の類かもしれない。取りあえずカマを掛けてみた。
「コリニー君は知っていたようで」
「・・・ご冗談を・・・」
コリニーは一つ間を置いて否定したが、その瞬間ガルマはハッと連鎖的にあることが1つに繋がった。
そして推論を述べようと手を挙げた。
「議長!発言よろしいでしょうか?」
「どうぞガルマ君」
「有難うございます。コリニー議員、政府主導である実験が行われていました。それは製薬関連ですが、人の健康についてあらゆる可能性を追い求めていくこと。それを保健省が行っていたことは事実です」
コリニーは頷いた。
「ええ、健康管理監督するのも市民を守る上での一環ですから」
「それは宇宙に住まうものも含めますよね」
「当然です。既に人類は宇宙まで住まいを広げているからね」
「有難うございます。つまり冗談ではなかったということです」
ガルマの決めつけた答えにコリニーは席について一息ついた。
「聞きましょう」
「はい、人類は新たな環境に適応するに研究しては感受性の強い進化した人類が出てきました。ニュータイプと呼ばれるものたちです」
「そんなものを信じるに無理があろう。人は人だ。スーパーマンにはなれん」
「しかしサイコフレームというものが軍事産業で出回っております。科学的にも解析が継続して行われております。アレには人の感応波を汲み取る作用があると」
「・・・」
「貴方は知ってい
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