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逆襲のアムロ
34話 狂宴 3.10
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)」

「(・・・証拠は?)」

「(ないけど、現状がダカールが攻められていて、宇宙でエゥーゴ、ネオジオンの混成艦隊と連邦、ティターンズの混成艦隊が交戦可能距離で睨み合っている。これが議員たちにとってどう働くか・・・)」

ガルマはもたらされた情報に唸っていた。ブレックスは沈黙。バウアーは愕然と、コリニーは汗を拭いていた。

その中でゴップは平然と周囲を見回していた。

「(おやおや、皆動揺しているのう・・・。コリニーは役者だ。彼自身の起こした行為を有り得ないと演技している)」

コリニーは困り果てた顔でバウアーに話し掛けた。

「・・・はあ、バウアーさん。どうやら相手は核武装もしているみたいだ。これを危機と見ないでいかがとします?事は重大です。ここにいるか知りませんが核を提供したスポンサーがどこかにいて、それと繋がっている者がこの中に居るかもしれません」

コリニーの話にほとんどの議員が顔を見合わせた。ゴップがコリニーの話に乗る恰好で入って来た。

「コリニー議員の提案の採択に入りたいと思う。ここまで来ると事は急を要すだろう」

ゴップの話にコリニーは力強く頷いた。ゴップはそこでコリニーに別の話を持ち掛けた。

「それに加えて、連邦憲章・・・つまり憲法についても少々議論してから採決に臨みたい」

コリニーはゴップの意見を謎に思った。何故今更連邦憲章なのかと。

「議長・・・余りに唐突過ぎて」

「実はな政府調査委による調べで現行の法律の礎となる憲章がレプリカだということは皆の知る所である」

コリニーは頷いた。

「ええ、ラプラス事件で消失したからです」

「実は消失していなかったとしたら・・・」

すると一人の議員が立ち上がってゴップに発言した。ローナン・マーセナス議員だった。

「聞き捨てなりませんな議長!どういうことですか!」

ゴップは手を挙げてローナンを制した。

「慌てなさんなローナン君」

ローナンは我に返り、静かに席に着いた。ゴップは続けた。

「証拠は・・・これから見せる石碑だ」

するとゴップは合図をし、多くの自前の使用人に大きなカートに乗せた石碑を持ってこさせた。コリニーは一体どのようにしてこんな大それたものを持ち込めたのか疑問に思った。まずコリニーが気付かない訳ない。そう考えているなとゴップが思い、その疑問に察したかのように回答した。

「私の彫像を注文したんだ。そしたら調べで私の彫像の下に何かが隠されていると知った。砕いてみたらコレだ。とても有名な代物だから専門家に調べてもらった。そしたらおよそ90年前くらいの石だと言う話だ」

これもまた手の込んだ作り話だとコリニーは思った。しかし重要なのはそこではないこれが本物だということだ
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