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逆襲のアムロ
34話 狂宴 3.10
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ってもらいたい」

「参考意見として頂いておきましょう。さて最後の提案となりますが・・・」

コリ二ーは議長であるゴップにこの事案に関する解決案を文書で提出した。ゴップは受け取りそれを読んだ。コリニーは会議室の全ての議員らに事案を配ってはサラッと述べた。

「要点を話すとエゥーゴ、カラバと武装解除と組織の解散を提案するということだ。それでティターンズも解散させよう。これで痛み分けだ。連邦は再び世界の警察としてあるべき姿に戻る訳だ」

全然戻っていないとガルマは思った。この与党が牛耳る限りティターンズの解散など名ばかりで、連邦全体がティターンズのような組織になることに誰もが気付いていた。これでは地球と宇宙との関係の平等は図れず、地球優位に事が進む。ガルマは宇宙に住まうものも含めた人類の進化と生き方、平等を常に訴えていた。

コリニーの意見は至極真っ当な平和的意見だった。だが皆知っている。でも反論できない。ここで反論することは内戦の様相を是認したいという意思の表れ。

コリニーはニッコリと微笑んだ。

「皆さん、同意見のご様子で。我々は過ちを犯し過ぎて今日のような事態を招いてしまった。重ねて申し上げるが、是正すべきことはしなければならない」

すると一人の壮年に差し掛かろうとする議員が手を挙げた。ゴップはそのものの発言を認めた。

「バウアー君。どうぞ」

「有難うございます議長」

バウアーは着席していた所より立ち上がり一つ咳ばらいをしてもうひとつ現実的な話をし始めた。

「コリニー議員。確かに基本は皆血を流すことは嫌うのはスタンスとしてある。だが実は株価含め、今日の動乱にしてもかなりの高水位であることを皆承知しているはずだ」

半数の議員たちは頷いていた。それは中立、ティターンズ、エゥーゴ全ての派閥の議員に見て取れた。戦争特需についてだった。それを見てガルマは「大体が俗物か・・・」と内心ぼやいた。

「政治にはお金が掛かる。私は敢えてきれいごとは申しません。私自身も選挙区に様々な恩恵をもたらしている。先立つものは大事だからだ。飢えては幸せなど謳うに無茶がある。現にプラント事業の撤収が目の前の問題になっている」

コリニーは頷いていた。バウアーはエゥーゴ派閥だがコリニーは彼を含めた経済活動を重視するものの存在は軽視はしていない。

「コリニー議員の申し出が全て受け入れられることは理想だが、難しい場合は少なくともプラント事業の即時再開に目を向けてもらいたい。法律的にそこを非武装地帯とする。勿論守らぬものは制裁を与えることを明記する。これを皆に決議を求めたい」

コリニーは表情を変えないが、バウアーの意見、法制定の要求に舌打ちをしていた。これもコリニーは計算されていたことなので、それよりもより性急
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