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逆襲のアムロ
34話 狂宴 3.10
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組んで。「役者が違う」とガルマとコリニーを比較していた。

「・・・我々の自衛部隊が各地の混乱を収拾するため出動していることは万人が知る所だ。しかしそれは<収拾>の為だ。戦争する為ではない。その中にはテロ行為に走るものもいる。そんなゲリラ部隊が各地ではびこっている。どんな批判も甘んじて受けよう。それが政治家というものだ。だがテロは許してはならない。それをガルマさんは容認なさると・・・」

ガルマは目の前の机に手を思いっきり叩き声を荒げた。

「バカな!テロは許すわけにはいかない。そこまで増長させた我々の原因を猛省するべきではないか!この時期にきてそんな宗教的な争いは皆無だ。現状のこの事態は彼らとの対話がしっかりできない与党の貴方達が・・・」

「バカという発言は良くないが、その通りだ。正に・・・。故に猛省し、彼らと対話とこちらとてしたいのだが・・・」

コリニーは自身の秘書に目配せて指示をだした。秘書は「こちらのモニターをご覧ください」と議員らに天井より出現した大型モニター紹介し、各自注目していた。そのモニターにはダカール郊外の戦闘映像が映し出されていた。

「とまあ、こんな具合だ。我々の責務でもあるが、彼らは我々の対話に対して銃火器をもって挑んできている。余地が果たしてあるのだろうか?」

コリニーは困った顔をしていた。各議員も動揺していた。ダカールが万が一火の海になったら、自分の生命の安全は保障されるのか。ガルマは口を噛みしめていた。ブレックスは沈黙し座していた。

ガルマの傍にイセリナが詰め寄っていた。耳打ちで話し掛けていた。

「(ガルマ、例の人体実験の件、入れますか?)」

「(イセリナ、唐突過ぎる。あれは証拠が十分とは言えない。差し込みどころを注意せねば・・・)」

その様子をコリニーが眺めては困惑した顔で議員らに話し掛けていた。

「それが、ここだけなら良いのですが・・・」

コリニーはモニターを別の映像に切り替えた。それは各サイドの望遠でみる宇宙だった。各サイド内で大小様々な光が見て取れた。

「どうやらこの攻撃に呼応した反政府抵抗団体が独自に暴発してはコロニーに被害が及んでいるようです」

ガルマは絶句した。何故そんなことが各サイドで起きているのか皆目見当が付かなかった。ブレックスはそれすらコリニーの仕掛けたものだと険しい顔をして悟った。

「(これは・・・勝てないかもしれん。コリニーはわざと自作自演でエゥーゴの自主性の盲点を突いた。3次、4次団体など我々は元々管理監督などしない。そこに草を忍ばせてはこの時の為に仕込んでいた)」

ガルマは何とか反論を試みた。

「それでも!何度も繰り返すが現状を憂い組織だった市民団体だ。彼らは貴方達の統制を恐れての行為だということを知
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