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逆襲のアムロ
34話 狂宴 3.10
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の戦力は旧式です。こんな戦いは無意味です」

艦橋に居たカミーユがそんな2人を叱咤した。

「コウ、キース両中尉!今できる最善を尽くすのだ。数多くの味方を降伏させて投降させる。現状では直ぐには命は取るまい。議会開催中だからだ。風向きが変われば彼らの生き残る術が見えてくる。ともかく走れ!お前らのZUならばそれができるはずだ」

コウとキースはカミーユの苛立ちに身の毛が弥立ち「はっ!」と了承し通信を切った。
カミーユは両手を腰に当ててはため息を付いていた。

「はあ・・・北からのダカールへの進軍はアムロ中佐がそのように市防衛ラインを敷いて、自ら単機での制圧に乗り出しているのに、こちらは上手く行きません」

カミーユがシナプスに向けて愚痴をこぼした。北の防衛ラインに実質的な指揮官として上位であるアムロが出向いて指揮系統を握っていた。カミーユらラー・アイム隊の防衛するのはダカール市上空に在って北と制空権以外の防衛は全てティターンズのベン・ウッダーが握っていた。

ウッダー曰く、「誘引される市民レベルの反乱因子を一挙駆逐できる絶好の機会だ。エゥーゴの奴らには空と一か所をくれてやれば面目が立つだろう。奴らは駆逐したくないだろうがそうともいくまい。奴らのストレスを思えば我々の溜飲も下がるってものだ」

そんな意見をティターンズ内で持ちきり、エゥーゴを嘲笑していた。シナプスらもそれを知っていて、尚更不快極まりないと全クルーが苦虫を潰した様な気持ち悪さを感じながら仕事に務めていた。


* 防衛ライン北側 

アムロがデルタプラスにて次々と旧式のモビルスーツらを戦闘不能にしていった。彼らは命がけでダカールを落とそうと躍起になっていた。中には自爆しようと試みる機体もあった。アムロはデルタプラスのバイオセンサーを活用して戦場のあらゆる感情を汲み取っては危険性の順位を選別し、戦っていた。

アムロはジムのジェネレーターの燃料パックのホースをメスの様にデルタプラスのサーベルを出力最小にして切り取って動けなくしていた。その左面よりまた新たな敵襲の信号をキャッチしていた。

「まるで湧いて出てくる源泉のようだ。そこまで不満が蓄積されている話なのだが、ここにきて最高潮か」

アムロは残りの燃料ゲージを見た。ここまで新型旧式混成の敵20機程のモビルスーツを無力化していった。かなりの省エネとデルタプラスの燃費の良さも有り、まだ4分の3もあった。

「まだやれるな。索敵反応から言ってもあと80機は優にあるな」

そのモニターを眺めていたアムロが点滅の急激な増加に目を見張った。

「なんだ・・・50・・・いや150はあるぞ。これは一体・・・」

50個の点滅の接近速度と違い100個はその倍以上で防衛ラインへ近づいてきているのがモニ
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