第40話(2章終了)
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役としてはいささか不適切な言動が多かったように見受けられるけど。」
「ん〜、何のことかな?別にオレは、誰かさんみたいに直接助けたワケじゃないからなァ。いいのか、アレ?完璧に内政干渉だろう。」
キリカの言葉を聞いたレクターはとぼけ、口元に笑みを浮かべて尋ねたが
「ああ、あの偃月輪はなかなか見事だったわね。”銀”とかいう噂の凶手がやったみたいね?実際に現れて彼らと共に戦ったみたいだし。」
キリカは意外そうな表情で答えた。
「………そう来たか。ま、今回のオレの主要任務はアンタに会うことだったしな。”ロックスミス機関”………キリカ・ロウエン室長どの。」
「フフ、さすがに耳が早いわね。帝国政府付き、二等書記官………いえ、帝国軍情報局所属、レクター・アランドール大尉と呼んだ方がいいかしら?」
「ま、お互いカードはある程度見えてるってことか。―――そんじゃ、ホテルのラウンジあたりで話すとするか。クロスベルでの諜報戦に関する今後の取り決め………不戦条約と導力ネットを視野に入れた新時代のルール作りってやつをな。」
「ええ、始めましょう。―――破壊工作とテロリズムで状況を動かす時代は終わったわ。かつてのような”不幸な事故”をクロスベルで起こさない為にも………私達は仮初とはいえ、新たな秩序を構築する必要がある。」
その後それぞれがミシェラムに来た”真の理由”を果たす為にレクターとキリカはホテルに向かった。
〜エルム湖〜
「………なるほどな。ま、俺の忠告を完璧に無視しやがったことはいったん置いておくとして………」
ロイド達から事情を聞いたセルゲイは目を細めて呟いた。
「す、すみません………」
「問題はその子だな。事と次第によってはとんでもない事になるかもしれん。」
「だな………オークションで人形の代わりに出品される所だった子供………」
「ま、よくない想像ばかり働いてしまいそうだね。」
「…………………………」
セルゲイの言葉に頷いたランディはワジと共にキーアを見つめ、ティオは考え込み
「………まさかマフィアもそこまで愚かなことをしないとは思うけど………」
「ま、そうよね。もし判明したら例えどんな後ろ盾を持っていたとしても、確実に自分達は破滅するんだもの。」
溜息を吐いたエリィの意見にレンは静かな表情で頷いてキーアを見つめた。
「ん〜?キーア、とんでもないことになっちゃうのー?」
一方ロイド達の視線に気づいたキーアは振り向いて無邪気な様子で尋ねた。
「大丈夫………そんな事にはさせないから。それより、キーア。名前以外について何か思い出せた事はあるかい?」
「ん〜………えへへ。ぜんぜん思い出
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